キャリー・オン

■■■Carry On:Stephen Stills(Rhino:R25349539-US)

Carry on Box Set

Carry on Box Set

Disc: 1
1. Travelin' (Mono)
2. High Flyin' Bird - The Au Go Go Singers
3. Sit Down I Think I Love You (Mono) - Buffalo Springfield
4. Go And Say Goodbye (Mono) - Buffalo Springfield
5. For What It's Worth (Mono) - Buffalo Springfield
6. Everydays (2013 Remix) - Buffalo Springfield
7. Pretty Girl Why (Mono) - Buffalo Springfield
8. Bluebird - Buffalo Springfield
9. Rock N Roll Woman - Buffalo Springfield
10. Special Care - Buffalo Springfield
11. Questions - Buffalo Springfield
12. Uno Mundo - Buffalo Springfield
13. Four Days Gone (Demo Version) - Buffalo Springfield
14. Who Ran Away
15. Forty-Nine Reasons
16. Helplessly Hoping - Crosby, Stills & Nash
17. You Don't Have To Cry - Crosby, Stills & Nash
18. Suite: Judy Blue Eyes - Crosby, Stills & Nash
19. 4+20 (2013 Remix)
20. So Begins The Task (Remixed Demo Version)
21. The Lee Shore
22. Carry On / Questions (Alternate Mix) - Crosby, Stills, Nash & Young
23. Woodstock - Crosby, Stills, Nash & Young

さて50年のキャリアを4枚でと言うのも駆け足すぎますが、まあファンの多くは最近のはいらん、と言うのが本音なんでその辺を考慮して80年までで3枚を消化しています。内容からして中級者~マニア向けですけど、基本的な代表曲を押さえておかなければ…という部分もあって、なんとなくもどかしいです(好きな曲ならOKなんでファンと言うのは難しい)。

Disc 1は、バッファローからCSN&Yまで。やはりこの部分は無しでは始まらないので。

いきなり17歳の音源 Travelin'で始まりますがこれは62年の自作曲です。リッチー・フューレイも参加したオウ・ゴー・ゴー・シンガーズのアルバムはかつてCD化されたこと(Collector's Choice Musicから)がありますが、この High Flying Bird は他のお上品な曲に比べると明らかに異質でフォークブルーズ的でカッコイイです。

そしてバッファロー時代。例の3枚組ボックスでもう十分なんですが、スティルスが書いた11曲が収録。どれも重要と言えば重要です。今回期待されたロングヴァージョンの Bluebird はまたも見送り(まあつべで見ることはできますが)。Everydays は別ミックス。普段顧みられることの少ない「Last Time Around」から4曲と言うのが何となく痛快です。かくれた名曲 Uno Mundo の収録がうれしい(バッファローマニアだったはっぴいえんど時代の細野晴臣の宇野主人(うのもんど)という別名はここからきてます)Four Days Gone はボックスに入った弾き語りのデモをあえて入れてます。こだわりがあるんでしょう。


このボックスはだいたいが録音順に並んでるので、いろいろと錯綜するのですが、CS&Nの録音と並行してスティルスがマルチダビングを重ね、おクラ入りしてた音源がいろいろあります。”マラケシュ行き急行”風のgが聴ける Who Ran Away ? はソフトロック的なニュアンスもある名曲。49 Reasons は後に"49 Bye Byes"となる曲。

69年に出たCS&Nの1枚目から3曲。”Judy”は組曲なんでその元ネタとなったスケッチがあるはずなんだけどなあ、それはなし。CSN&Yとしての名義の 4+20 はもちろん弾き語りですが別ミックス。マナサスのアルバムに入った So Begin The Tusk の弾き語りと クロスビー作の The Lee Shore が未発表。後者はCSN&Yのツアーで披露された曲ですが、ここでは弾き語りではなくds(ダラス・テイラー)を入れた完成度の高いもの。しかもds以外はスティルスがダビング。「Deja Vu」から更に2曲を入れて、この1枚目はおしまいです。