キャリー・オン

■■■Carry On:Stephen Stills(Rhino:R25349539-US)

Carry on Box Set

Carry on Box Set

Disc: 3 
1. Turn Back The Pages
2. First Things First
3. My Angel
4. Love Story
5. As I Come Of Age
6. Know You Got To Run (Live - Paramount Theater, Seattle, Wa, December 8, 1975)
7. Black Coral - Crosby, Stills, Nash & Young
8. I Give You Give Blind (Remix) - Crosby, Stills & Nash
9. Crossroads/You Can't Catch Me (Live At Civic Center, Lakeland, Fl, November 19, 1977)
10. See The Changes (Remix) - Crosby, Stills & Nash
11. Thoroughfare Gap
12. Lowdown
13. Cuba Al Fin (Edit) [Live At Teatro Karl Marx, Havana, Cuba, March 3, 1979]
14. Dear Mr. Fantasy (Edited Version) - Stephen Stills & Graham Nash
15. Spanish Suite
16. Feel Your Love (Remix) - Crosby, Stills & Nash
17. Raise A Voice - Crosby, Stills & Nash
18. Daylight Again - Crosby, Stills & Nash

気力があるうちに続けます(^^;;

マナサスの解散はメンバーのドラッグ、アルコール問題もあったと言われてますが、アル・パーキンス、ポール・ハリスは、クリス・ヒルマンが新たに参加したSHFバンドへ移動。スティルスジョー・ララ(perc)、ジェリーエイエロ(kb)、ラス・カンケル(ds)、ドニー・デイカス(g、元オデッセイ)、ケニー・パサレリ(b、元バーンストーム)出第2期マナサスと呼ばれた新バンドを組みますが、CSN&Y再結成が本格的に動き出しバンドは解散(この模様は、CBS移籍後契約の関係でAtlanticから出た「Live」に入ってます)。その再結成CSN&Yは結局新作「Human Highway」はオクラ入りになりましたが、ツアーを行い、特にロンドンのウエンブリ―でのライヴはブートでも聴けます。今年になってDVD化される事が本決まりになったようです。

閑話休題CBSに移籍した第1弾「Stills」('75)から5曲収録。これは大好きな1枚。新たなイントロが加わった First Things First や クラプトン・バンドのマーシー・レヴィ(vo)が加わった Turn Back The Pages といった新曲もありますが、古くはファーストのロンドン録音やら73年のマナサス解散後、当時本拠地としていたコロラドカリブー・ランチで録音されたものに手を加えた古い曲もありました。As I Come Of Age は別ミックス。My Angel は実はバッファローのボックスにオリジナル・ヴァージョンが入ってました。

75年のライヴから、Know You Got To Run はbanjoの弾き語りになってます。元々「2」に入ってた曲。76年は「Illeagal Stills」を出した後、ニール・ヤングが合流しスティルス・ヤング・バンドとなるわけですが、そもそもこれはCSN&Yのレコーディングから、C&Nが抜けてS&Yになったという話でした。その4人ヴァージョンの Black Coral はスティルス・ヤング・バンドの「Long May You Run」に入ってたもの。これも面白い。で、結局このバンドもヤングがツアー途中でイチ抜けてしまったんで、夢の途中に終わりました。

    

すると今度はCS&Nとなり断続的にレコーディングが続けられます(この辺の集合離散ぶりはすごい)。「CSN」('77)から See The Changes と I Give You Blind がそれぞれ別ミックス。特に後者は80年に出た「Replay」と言うベスト盤に入ってたリミックスと言うことで手が込んでます。ちなみに左の写真がオリジナル。右が再発。ビミョーに違います。 久々の「CSN」のヒットでツアーに出て(その一部が「Allise」に収録されDisc4に出てきます)、それが終わると「Throughfare Gap」の録音に入ります。直前のライヴはやはりアコースティックな Word Game〜You Can't Catch Me (77年11月)。「Throughfare」はディスコっぽいヤツからフォーキーなヤツまでかなりの五目味でしたが、ここから2曲セレクト。

78年はカリフォルニア・ブルーズ・バンドと言う、ボニー・ブラムレットをフィーチャーしたバックバンドでツアーを行いましたが、このバンドの79年のハヴァナ・ジャムでの音源がeditですけど、収録。これが Cuba Al Fin でスペイン語で歌われます。リズム隊はジョージ・チョコレート・ペリー(b)とジョー・ヴァイターリ(ds)で、ともにジョー・ウォルシュゆかりの人たち。05年の「Man Alive!」に収録された12分近い 哀愁たっぷりの Spanish Suite が録音されたのもこの頃。ハービー・ハンコック(p)、ウィリー・ボボ、ピート・エスコヴァド(perc)らが参加。好みの問題ですがこれはいらない(^^)

そうしてるうちにスティルス&ナッシュの録音が開始され、以前箱に入った Dear Mr.Fantasy も収録。トラフィックのカヴァーでウネウネした感じがなかなかいい。ドラッグ問題でかなりヤバい状況にあったクロスビーをリハビリを兼ねて参加させ、これが「Daylight Again」となります。Feel Your Love はこのアルバムのアウトテイクで以前ボーナストラックだったらしい。何となくナッシュの女々しい部分が出すぎた感じ(スマン)。Daylight Again は張りつめたアコギの感じが全盛期のCS&Nっぽい感じをほうふつさせて好きでした。後半はFind The Cost Of Freedomのメロディーへとつながります。ちょっと飛びますけど83年の「Allise」に新曲として入ってた Raise A Voice の別ミックスで収録。