LA#2

■LA Nights / EL&P
77年はそれまで沈黙を守ってた大御所のプログレバンドがこぞって新作を出した年でした。今から思えば、(プログレというジャンルが)時代のトレンドからずれてしまい、次の一手になる新作がかなり重要、ということで試行錯誤したようです。結果的にどのバンドも新味を出しつつ既定路線の延長だったわけで、とりわけ2枚組で3面に各人のソロを盛り込んだEL&Pの「Works」は、延命処置に近い内容でした。C面にあたるカール・パーマー・サイドにはイーグルスに参加して絶好調だったジョー・ウォルシュ(g)をフィーチャーした"LA Nights"が収められています。ややフュージョン風のロックジャムで、ドライヴ感のあるウォルシュのスライドは、それほど目立つわけではないですがカッコイイ。当時ラジオではあんまりかからなかったんで、好きになるのはずいぶん遅くなってしまいましたが。saxは誰が吹いてるんだろう。