■■名探偵登場('76米)

監督:ロバート・ムーア
出演:デイヴィッド・ニヴン、ピーター・フォークアレック・ギネス
中学の頃はミステリと言えば古典、というか本格もの(この「本格もの」って呼び名は結構変だ)しか認めない派だったんで、古今の名探偵のパロディ(というほど皆になじみがあったわけではないけど)を一挙に集めたというふれこみの「名探偵登場」は劇場公開時からわくわくした事を覚えてます。クリスティーのキャラが2つ出てる(ポワロとマープル)とかニヴンとマギー・スミスが演じるニック&ノラ・チャールズのパロディになじみはないものの、盲目の執事演じるアレック・ギネスのセリフ回しがサイコーで笑えます(「ヤング・フランケンシュタイン」風)。コロンボで有名だったフォークはサム・スペード(「マルタの鷹」)ならぬサム・ダイアモンドとして登場。話は富豪(作家のトルーマン・カポーティー)が名探偵を晩餐に招待するという「そして誰もいなくなった」のパロディーの様な、あくまでもコメディです。脚本はニール・サイモン