20

一度はバンドを抜けたデイヴ・メイスンがすぐさま出戻って録音されたセカンド「Traffic」('68)は、前作「Mr Fatnasy」にあったソフトなサイケデリックな味わいは影を潜め、アーシーな持ち味が前面にでています。メイスンも少なくとも他のメンバーと交流するような楽曲になっていて(前作にあった分離感はあまり感じません)、その後の音を考えるとトラフィックにとって真のスタートはこのセカンドなのかも、と思います。シングルになった”Feelin' Alright"はヒットしませんでしたが、ジョー・コッカーやGFRが取り上げたメイスンの代表曲です。