【河馬】36・Lost Woman
僕の高校の頃は、今みたいに手軽にヤードバーズの音源を入手できる時代ではなかったのです。3大ギタリストという話ばかりが大きくクローズアップされながら、聞けるのは東宝レコードから出たあやしげなBYG音源ばかりでした。だから「ジェフ・ベックヤードバーズ」という邦題で「Roger The Engineer」が再発されたのはうれしかったなあ。今の耳ではやっぱりビート・バンドなんですけど、当時(70's後半)はモダンハードロックの始祖みたいなとらえ方もあって、それはそれで納得でした。キース・レルフの白いvoも僕には全然OKでした。その冒頭の"Lost Woman"はタイトにまとまった曲でしたが、71年のジェームズ・ギャングのライヴ盤でのカヴァーは17分あります。途中はジョー・ウォルシュのgソロがたっぷりなんですが、サイケな味わいもあります。