③■ブルージーンズ・ジャーニー('74米)


有名な作品でもないけど、極私的に大事にしてる1本。しがない自動車学校教師のアラン・アーキンサリー・ケラーマン(「MASH」のホット・リップス)とマッケンジー・フィリップス(「アメリカン・グラフィティ」のキャロル)に「誘拐」されて、LAからラス・ヴェガス、ニュー・オーリンズまでのロード・ムーヴィーです。
他の映画では、さしてときめかない、サリー・ケラーマンのニットキャップをかぶった姿は、結構美人ですし、一方ブータレて(死語)、悪態をつきまくる一方、愛情に飢えた孤児の、マッケンジーは、「アメ・グラ」のコドモから、立派にティーンになった感じ。ヴェガスで出会った、奇妙なイカサマ師(アレックス・ロッコ)や、帰還兵のチャールズ・マーティン・スミスをだます、マッケンジーの手口がおもしろい。歌手志望の、サリーが、地元のライヴハウスで歌うのは、ロッド・スチュワートもやってる“人生の裏側“(ハンク・トンプソンのカントリーヒット)。エンディングでかかる”ユー・アー・マイ・サンシャイン“で、救われる感じ。このラストって、「ペーパー・ムーン」に似ています。

名手ディック・リチャーズ監督作品。熱烈DVD化!と言い続けてもう15年? 原題はRafferty & Golddust Twins