■鷲は舞いおりた('77米)

監督:ジョン・スタージェス

スタージェス監督の最後の作品。原作はジャック・ヒギンズの有名な冒険小説で、一時夢中になってヒギンズ作品を読んでたことを思い出します。主人公のドイツ軍中佐シュタイナ(マイケル・ケイン)に正統的な西部劇(スタージェスの本領発揮だった)の精神(つまり騎士道的な)を感じさせます。第二次大戦末期、敗色濃いドイツ軍がチャーチル英首相誘拐を企てる話で、反英のIRAのテロリスト、リーアム・デブリン(ヒギンズ作品では有名なキャラクター、ここではドナルド・サザーランドが演じます)とシュタイナ中佐の男の友情を描きます。トリート・ウィリアムス、ラリー・ハグマン、ジュディー・ギースンら。小説では続編として「鷲は飛び立った」があります。ジェニー・アガッターも印象的でした。