■独立愚連隊('59日本)

監督:岡本喜八

なにはともあれ、戦争活劇映画 (戦争映画ではなくて) の最高傑作のひとつではないでしょうか。大東亜戦争 (とクレジットがある) 末期の北支戦線を舞台に、ミステリ仕立ての部分もあって何度見ても引き込まれます。これが出世作となった佐藤允のバタくさい風貌から、西部劇へのオマージュも感じられます。キャラ的には、中谷一郎扮する「石井軍曹」の男らしさに惹かれます。そしてあちこち書いてますが、「隠し砦」の雪姫、上原美佐馬賊の紅一点で出演してる事で、「ざまあみやがれ!」のセリフもあります。クールで男っぽいきりっとした役柄ですが、裏を返せば演技があまりうまくないという事で、その分キャラでカバーでしょう。低予算ながらヒットした事でシリーズ化されます。