■恋する人魚たち('90米)


監督:リチャード・ベンジャミン
60's初めのアメリカを舞台にした一風変わったホーム・コメディ。奔放な生き方をするシェールを母に長女ウィノナ・ライダー、二女クリスティーナ・リッチ(これがデビューで最高に笑わせる子役ぶり)のユダヤ系母子家庭の話。常識的な部分は最小限の抑えられているが、妙にリアリティあり。無造作な風でいて実は綿密に考えられた選曲(ラストでジミー・ソウルの"If You Wanna Be Happy"がかかる)も最高。俳優としては大成しなかったベンジャミン(「さよならコロンバス」「ウエストワールド」)は80's半ばより監督業に転身。これが代表作だと思います。