ロジャー・グローヴァー

パープルを辞めてからのロジャー・グローヴァーは、プロデューサーに転向。ナザレス、エルフ、ロリー・ギャラガー、ジューダス・プリースト、ストラップスなどハードロック系の人たちを手掛けます。グローヴァーのまとめ上げるセンスと豊富な人脈は、パープル・ファミリーと呼ばれる人たちのアルバムに大なり小なりの影響を与えていて、たとえばファンク路線のヒューズのソロ、クラシック趣味のロードのコンチェルトもの、どちらもグローヴァーの息がかかったミュージシャンが参加しています。後にレインボーにも参加しますが、イラストレーターのアラン・アルドリッジ(僕がピンと来るのはエルトンの「キャプテン・ファンタ」です)の作品をもとにした「The Butterfly Ball」('74)は新旧パープルのメンバーをゲストに迎えた「コンセプト・アルバム」です。僕はこの手のものにさほど魅力を感じないのですが、いろんな人たちが参加して楽しいです。動画は、アルバムを元にしたアニメーションと実写とライヴを合成させたもので、アルバムのハイライト。エディ・ジョブソン(violin)、カヴァーデイル、ヒューズ、ロード、エディ・ハーディン(kb)、ジョン・ロートン(vo)の姿も見られます。どうせならライヴだけでみたいなあ。