【名曲リレー52】out#2

■Movin' Out / Billy Joel

ビリー・ジョエル出世作はなんといっても77年の「The Stranger」でしょう。まさにリアルタイムで、キャンディーズゴダイゴと並んで普通にラジオでかかってた記憶があります。特にタイトル曲は口笛で始まるイントロに裕次郎を重ねた歌謡曲ファンもいたとか。gのリフは寺尾聰の"ルビーの指輪"に引用されました。NYのブロンクス出身のビリー・ジョエルは、ソロ以前にハッスルズ、アッティラ(ともにジョエルがブレイク後日本でもLPはリリースされました)といったバンドを組んでハードなロックンロールをやっていましたが、71年にFamily Productionsから後に入手困難な1枚として有名になった「Cold Spring Harbour」でソロデビュー。不発に終わりましたが、90'sに入ってCD化されるまで幻の1枚として長く語り継がれてきたものでした。73年にLAで録音した「Piano Man」(ジョエルの物語)からタイトル曲がヒットしましたが、その後何枚かはセールス的に振るわず、活動を再びNYに移してリリースしたのが77年の「The Stranger」だったわけです(そのセールス的にイマイチだった時代の楽曲を集めたライヴ盤「Songs In The Attic」はジョエルがブレイクした80's初めにリリースされましてやはり昔からいい曲を書いてたことが立証されました)。"Just The Way You Are"に続く2枚目のシングルとなったのがイタロ・アメリカン・テイストたっぷりの"Movin' Out"です。ユーモラスな歌詞(ハートアタッカカカ〜)が楽しいです。暮らしはキビシイけど明るく生きる様子が伝わってきます。

https://www.youtube.com/watch?v=cJtL8vWNZ4o