【読書歴】5・文庫の背の色

ハヤカワミステリ文庫は、作家ごとに背の色を変えていて、初期でいえば、赤はクリスティー、フレミング、黄色はガードナー(フェア)、エド・マクベイン、緑はカー(ディクソン)、フランシス、青はクィーン、チャンドラー、黒はウールリッチ(アイリッシュ)と今でもしっかり覚えています。70's後半から80'sにかけて、古典と呼ばれる本格もの以上にサスペンス、冒険小説、警察小説が台頭してきた時期ではあったようですが、日本ではまだまだクリスティー、クィーン、カーの御三家、ヴァン・ダインチェスタトンなどの超古典ももてはやされておりました。ミステリやSFに特化した早川書房東京創元社創元推理文庫がやはり専門的で、ハヤカワは翻訳権独占(つまりここでしか読めん)ものが多く値段もちょっと高かった。一方創元のはデザインや訳は古めかしいものでしたが財布にやさしいものでした。こちらは背の色でなくマークで本格推理、サスペンス、警察、怪奇、SFなどを分類しておりました。