読書歴

【読書歴】18・村上春樹

ハルキストと言う言葉はかなり恥ずかしいのですが、「羊をめぐる冒険」で目覚めた僕も立派なハルキストですね。最初は大学の授業中友達に借りて読んでた薄い「風の歌を聞け」でした。これはデビュー作で、ATGで映画にもなりました。エッセイ風ともいえるストー…

【読書歴】17・吉本ばなな

「キッチン」で吉本ばなながデビューしたのは88年でしたが、「アムリタ」あたりまで結構共感して読んでました(図書館でも人気本でした)。けどある時期から何かピンと来なくて離れっぱなし。久々に「つぐみ」を読んだのでしたが、「キッチン」にしてもそうだが…

【読書歴】16・魔界水滸伝

意外なところから援軍がきたので次はこれです。コアなクトゥルー派には評判悪かった栗本薫の「魔界水滸伝」(カドカワ・ノヴェルズ)は永井豪の表紙・挿絵からわかるようにデビルマン+バイオレンス・ジャック的世界観で日本の妖怪+人間VSクトゥルーの>と言う…

【読書歴】15・ラヴクラフトとクトゥルーもの

今ではゲームの世界やらで、≪旧支配者≫の名前も一般的ですが、僕がこの辺を手に取りだした頃、青心社の「クトゥルー」と言うハードカヴァーが出て、それまで2冊だった創元推理文庫のラヴクラフトも全集になり出し、栗本薫が「魔界水滸伝」で引用し、国書刊行…

【読書歴】14・マイケル・ムアコックのヒロイック・ファンタジイ

グイン・サーガにハマりながら、その原点であるR.E.ハワードのコナンシリーズも読んでました(バロウズやハガードはちと肌が合わんかった)。ですが筋肉隆々のマッチョなヒーローよりも弱っちいマイケル・ムアコックのヒーローたちにもっと惹かれました。ムア…

【読書歴】13・グイン・サーガ

どうしてもこれに触れないあかんなあ。栗本薫(中島梓)という作家は、作品の世界観のある部分には共鳴するけど、作家としての別の部分には拒否反応を示してしまいます(好みの問題)。未曾有のヒロイック・ファンタジイ(と言うか大河ドラマ)としてスタートし…

【読書歴】12・マーサ・グライムズ

時期が前後するかもしれませんがマーサ・グライムズのコージー・ミステリ(と言う言葉は当時なかった)は、クリスティーの読みやすさの部分を拡大した(ミス・マープル的)様な感じで一時期続けて読んでました。スコットランド・ヤードのジェリー警部ものですが…

【読書歴】11・名無しのオプ+ヘイスティングス警部

大学に入った頃は本格ミステリ一辺倒でしたが徐々にファンタジー系、ホラー系更に和ものに傾いていくのですが、80's初めはどっちかというと本格ものは時代遅れとされつつあった時期です。がミステリはやはり本格ものという根強い支持が日本では特にありまし…

【読書歴】10・スティーヴン・キング

今でこそ、黒い背表紙(新潮文庫)か青い背表紙(文春文庫)で大半の作品が邦訳されているスティーヴン・キングですけど、最初に出た「キャリー」は超能力少女の話、次に吸血鬼の話の「呪われた町」(集英社)、そして幽霊屋敷と超能力の「シャイニング」(パシフ…

【読書歴】9・ブラッドベリのこと

すべてが好きではないですが、初期のレイ・ブラッドベリの作品は大好きです。70's後半の高校生の頃、ラジオドラマみたいなのでよくブラッドベリが使われてたこともあって好きになったのでした。「10月はたそがれの国」「黒いカーニバル」「刺青の男」etc SFと…

【読書歴】8・妖精文庫

ちょっと順番が逆になってしまいました。 「妖精文庫」とシリーズに「文庫」とありますが堂々たるハードカヴァー本でした。月刊ペン社が80's初めごろまで、採算度外視で出してた海外ファンタジーです。ジョージ・マクドナルド、ウィリアム・モリス、ダンセイ…

【読書歴】7・ハヤカワFT文庫

今では、巷にはファンタジーは溢れてますが、僕が10代だった頃は、「指輪物語」と言う例外はありましたが、ファンタジー=児童文学で、まだ子供が読むもの、という扱いでした。だから79年に早川書房から「FT文庫」が出た時は、狂喜しました。月刊ペン社や奇想…

【読書歴】6・創元の帆船マークと言えばこれ

■怪奇小説傑作集1(創元推理文庫)海外ファンタジーも好きでしたが、オーソドックスな怪談、怪奇小説も好きでした。創元推理文庫の全5巻のこの種の古典を集めた文庫は現在も版を重ねているベストセラーです。第1巻に入ったW.F.ハーヴェイの"炎天”という短編の…

【読書歴】5・文庫の背の色

ハヤカワミステリ文庫は、作家ごとに背の色を変えていて、初期でいえば、赤はクリスティー、フレミング、黄色はガードナー(フェア)、エド・マクベイン、緑はカー(ディクソン)、フランシス、青はクィーン、チャンドラー、黒はウールリッチ(アイリッシュ…

【読書歴】4・五木寛之

ジャズは全くわかりませんが(今も)、五木寛之の初期のジャズがテーマの青春ものもよく読みました。「青年は荒野をめざす」、「海を見ていたジョニー」、「さらばモスクワ愚連隊」など。また北欧を舞台にした「白夜物語」も、かの地への憧れを膨らませるのに十分…

【読書歴】3・横溝ブーム

中1で海外ミステリの洗礼を受けましたがこの年もっと身近なブームがありました。横溝正史ブームです。角川映画第1作となった「犬神家の一族」は僕は友人と初めて見に行った映画です。市川崑監督によるとてもスタイリッシュな映像は、テーマ曲と共に大ヒット。…

【読書歴】2・HM文庫創刊

中学に入って電車で通学することになると当然駅に行きます。今では田舎では書店は郊外ですが、当時は駅前には数軒ありましたので、当然のごとく毎日寄ります。お金ないんで表紙や解説読んで今度どれ買おうか考えます。そんな中、海外ミステリを新書型のポケ…

【読書歴】1 星新一のこと

北杜夫はむずかしくて(エッセイよりも物語を読みたかった)、小6の頃は星新一のショートショートに夢中でした。当時まだ新潮文庫には「ボッコちゃん」と「ようこそ地球さん」くらいしか入ってなくて、講談社文庫が多かったかなあ。背が黒で白抜き文字の時代…

【読書歴】1 〜1974

参加してる読書グループで始まった企画で、子供の頃読んでた本でどんなものが印象的だったか、みたいなやつ。書いてたtらいろいろ思い出してきました。小学生の頃何読んでたのかはもうよく覚えてません。読書は好きだったけど、課題図書のたぐいはあまりキョ…