【ウィンウッドの50曲】10・No Time To Live

10曲中5曲で歌う(1度脱退して出戻った)デイヴ・メイスンをフィーチャーしたセカンドの「Traffic」('67)はメイスン期の代表作です。当然SWと火花の出る様なエゴのぶつかり合いがあったと予測されるのです。ファーストにあった楽しさいっぱいのサイケデリック感覚は姿を消し、ブルーズ〜ジャズ的なルーツロック的な土くさい味わいが全編を覆っています。僕は最初この感じになじめず早々に米UA盤LPを手放してしまったのでした。メイスンは自作曲以外は未参加な事も多く、またSWがキャパルディと2人でとか、ウッドと2人でやった曲もあって、バンドとしての意味合いもやや薄れた1枚になってます。この"No Time To Live"は重厚なorganをメイスンが弾いた珍しい曲で、地下室で録音された様なダークなイメージは最初に聞いた時から変わりません。情感あふれるSWのvoはトラフィックでは抑え気味だったブルー・アイド・ソウル感覚満載です。なんとこの曲ジョニー・ウィンター・アンドのカヴァーもあります(全然ムードは違うのですが)。

https://www.youtube.com/watch?v=YYROa-4wnfw
https://www.youtube.com/watch?v=4aoJubF1vgY