【名曲リレー432】way#2

■Ways To Be Wicked / Lone Justice

アメリカのメインストリームのロックがどんどん大味でつまらなくなっていった(私感)80's、一瞬だけど光が射したように感じたことがありました。70's後半から、カントリー・ロック、ブルーズ・ロックなどのルーツ・ロック(そういう言葉は当時なかったけど)は時代遅れなものとされていました。80's半ばに米インディーを中心にそういった音楽が注目されたこともありました。もちろんその間にパンク〜ニュー・ウェイヴのムーヴメントを消化しているので、ビート感覚など70'sのそういった音とは、決定的に違いがありましたが、それでも当時の僕には渡りに舟でした。結局のところ70'sロックの代用品(substitute)だったわけで、旧譜がCDというメディアの登場で楽に聞けるようになると、自然と遠のいてしまいました。きっかけとなったのは、トム・ペティーがバーズみたいな音を出すようになった頃です。ジミー・アイオヴァイン(この名前を忘れんようにしなきゃと思った85年でした)がプロデュースなどかかわった一連のアーティストたち。スティーヴィー・ニックス、ブライアン・セッツアー、そしてこのローン・ジャスティス。
まずはマリア・マッキーの美少女ぶり(ヤンキーの中にいるとびきりの美少女な感じ)にやられました。それでいて気性の荒い歌い方にもやられました。デビュー曲"Ways To Be Wicked"は、トム・ぺティーが彼らに贈ったもの。このクリップでマッキーが着ていたスタジャンみたく、当時の僕はジャラジャラといろいろな物をつけ、エンブレムだかワッペンだか縫い付けていたことを思い出します。昔っぽくザラザラした画像にしたクリップをMTVでよく見ました。

https://www.youtube.com/watch?v=Df-a3Ns4MHE