【雨の歌】Rainchild / Octopus

白いブーツを履いた蛸女のイラストがなんとも強烈な(もうちょっとエロいといいんだけど)印象のオクトパスの唯一のLP、「Restless Night」('70)は、珍盤ジャケ紹介のところではよく出てくる一枚です。どんな音が出てくるかと身構えると、実はわりとオーソドックスな、ビートルズの流れを組むブリティッシュ・ロック。トロッグスのトニー・マレーのプロデュース、ラリー・ペイジのPenny Farthingからのリリースということで、もっとフラワーでサイケデリックなものを想像していましたが、陰陽のついた哀愁のメロディの曲は決してキワモノではありません。メンバーのナイジェル・グリッグスが後にスプリット・エンズのメンバーという事のほうが今では知られてるかもしれません。

"Rainchild"はミディアムテンポのナンバーで、バッドフィンガーを思わせるメロディ・センスとゆるいビート感覚が絶妙のバランスです。
余談ですが 蛸と女というと、いにしえの見世物小屋の出し物だったり(世代的に見たことはありませんが、肢をすっぽり着物で隠した女性が木桶の中に座っているといいます(肢は隠れて見えません)、葛飾北斎春画を思い出します。画像はさすがに貼れないんでキョーミがある方はリンクを(閲覧注意です)
http://blog-imgs-26.fc2.com/p/i/c/pictshokan/20090402120206fd2.jpg

https://www.youtube.com/watch?v=GYis26eFa0E