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a■Rocks ('76)*
b■Draw The Line ('78)*
c■Live Bootleg ('78)*
LIVE BOOTLEG
エアロスミスは今なお現役のボストン出身のバッド・ボーイズ・ロックの老舗。ロックのもつ不良性に美学を感じる者なれば、はずせないバンド。初エアロは77年の来日記念シングルとなった"Walk This Way"だが、同じ頃聞いたaは重く詰まった音に衝撃を受けた覚え。リアルタイムではbも忘れられない。その時期の集大成でもあるライヴcはマストな1枚。
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a■Alzo ('71)
b■Takin' So Long ('04)
テイキン・ソー・ロング
近年これほどドラマティックな話は記憶にない。アルゾ&ユーディンの作品がソフト・ロック・ファンを通して日本で人気が出たことをネットで知ったアルゾ本人が、連絡してきたことで実現した71年のソロ作aのCD化は、ネットの発達ということも幸いして日本で大いに話題となった。30年近く「忘れられていた」素晴らしい音楽が再評価されて一番喜んだのは本人だろう。これが03年のこと。翌年にはオクラ入りとなっていた72年録音のbがCD化。がリリース直前に本人は急逝してしまう(一連の出来事は長門芳郎さんのライナーに詳しい)。正直A&U時代の音はあまり興味がなかったけど、アコースティック・グルーヴと一部で言われたaの爽やかさは格別。ブラジル音楽に強く影響され、ac-gを使いながらいわゆるフォーク系のsswとは一線を画すゴキゲンなリズム感覚は、今だからこそ新鮮なのかも。個人的には幻のbの方が好み。
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a■History ('76)*
b■The Definitive America ('01)
ザ・デフィニティヴ・アメリカ(ベスト)
正直言うとアメリってシングル曲以外はあまり興味がないのだ。aの拡大版がbといった印象。その当時タイトルには「H」が付いていたという話は有名。
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a■American Flyer ('76)
b■Spirit Of A Woman ('77)
American Flyer: Spirit of a Woman
アメリカン・フライヤーは、sswのエリック・カズ(元ブルース・マグース)、スティーヴ・カッツ(元BS&T)、クレイグ・フラー(元PPL)、ダグ・ユール(元ヴェルヴェット・アンダーグラウンド)によるウエスト・コーストのヴォーカル・グループ。4人の作品を持ち寄る形になっており統一感はなさそうで意外とある。ジョージ・マーティンがprodしたaは軟弱だけど素晴らしい。特に"Such A Beautiful Feeling"。現在はaとbが2in1の形でCD化。2はユールが一歩引いた形となっていて、SHFバンドの終焉を思わせる。その後フラー=カズへと移行。
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a■Laura Allan ('79)
b■Hold On To Your Love ('96)
c■Telegraph ('99)
Telegraph
ローラ・アランはカリフォルニア出身のフォーキーな女性ssw。チターやダルシマーを操るさまはウェンディー・ウォルドマンとも重なる。aは79年のデビュー作で「LAギャル」という邦題で日本盤が出てた事もある(現行CDは多数のボーナス付き)1枚。LPを放出してないのは"So Fine"がLPとCDでは、別ヴァージョンという事もある。長いブランクをはさんでのbは3枚目(80年に「Reflections」というニュー・エイジ風の作品あり)で現代的ながらフォーキーな味わいも見せる。最新作のcはbを進化させた出来でaに収録の"Slip & Slide"の改作も含む。ちなみにローリー・アランといえばゴングの初期のds。
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a■World's End ('70)
世紀末(紙ジャケット仕様)
b■People's Dream ('71)
ベルファースト出身のデイヴ・ルイス率いるアンドウェラズ・ドリームの2枚目がa。バンド名をアンドウェラと短くしている。名盤とされるbは、アメリカの風景を憧れた英国ロックだが、aはサイケデリックな味わいもあるもの。オーケストレーションも含めて混沌とした部分もある。最近紙ジャケで復刻された。
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■Bright City ('71)

キーフ・ハートレー・バンドのgtr、ミラー・アンダースンがデラムに残した初ソロ。ミック・ウィーヴァー(kb)、ゲイリー・セイン(b〜ユーライア・ヒープ)、エリック・ディロン(ds)らが参加。音の方はブルージーでソウルフルなvoを聞かせる歌もので"Grey Broken Morning"の美しさは格別("Rainy Night In Georgia"風)。この後アンダースンは、ヘムロック、サヴォイ・ブラウン、ドッグ・ソルジャー、T・レックスに参加。近年はパープルのロイヤル・フィルとの共演で姿を見せていた。