■Calico ('75)
■Calico 2 ('76)
キャリコは、謎のカントリー・ロック。75年と76年にUAに1枚ずつLPがあり、メンバーはジェリー・オーツ(g,vo)、キース・インペリッター(g,vo)以外に多数クレジット。ロックというよりは、カントリー・ポップな印象もある。日本盤LPも出ていたが、ウソばかり並べた解説は意味不明だった。手持ちのファーストは、CBCの資料室落ち。
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a■Snow Goose ('74)
b■Raindance ('77)
Rain Dances
c■A Live Record ('78)
d■Breathless('79)
キャメルは英国のシンフォニック系プログレの老舗。元々はショットガン・イクスプレスにいたピーター・バーデンス(kb)が結成したバンド。aはポール・ギャリコの同名小説をテーマにしたコンセプトアルバムでおそらく一番有名なやつだろう。bはキャラヴァン〜ハットフィールズからリチャード・シンクレア(b,vo)が参加したもの。キャメルというバンドは決してカンタベリー・サークルではないけど、このアルバムはシンクレアの歌声のせいでそれっぽい表情を見せる。メル・コリンズも参加。シンクレアはcdにも参加。
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■Landed ('74)
Landed
ヴァージンから出たならカンでもジャーマン・ロックでも可か?と思ったけど、そうではなかった。ビクターから乱発された完全限定盤のシリーズより。
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a■Oh How We Danced ('72)
Oh How We Danced
b■Whale Meat Again ('74)
c■Short Cut Draw Blood ('75)
aの録音がマッスル・ショールズのリズムセクショントラフィックに呼び寄せることとなった事から歴史的な価値を持つ1枚かも。スティーヴ・ウィンウッドの強大な影に隠れはするも、ジム・キャパルディーという人は地味ながら(かつてごうきさんは、「死人のような顔色をした」と言う絶妙な表現をした)歌心を持っていた。aはマッスル・ショールズとロンドン録音の二本立て。「ジム・キャパルディーの肖像」と言う邦題のcからナザレスとの競作になった"Love Hurts"がささやかなヒットとなった。
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a■Captain Beyond ('72)
b■Surficiently Breathless ('73)
Sufficiently Breathless
c■Dawn Explosion ('77)
元パープルのロッド・エヴァンスがアイアン・バタフライのリー・ドーマン、ライノ、ジョニー・ウィンター・アンドのボビー・カルドウェルと組んだ変拍子満載のハードロックがキャプテン・ビヨンド。特にaは日本で人気高い。bではハードロック色が後退してラテンっぽい味わいが出ている(亡くなったオールマンズのメンバーに捧げられた)。タイトル曲はウエストコースト風。再結成後のcにはエヴァンスは未参加。
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a■Caravan ('68)
b■In The Land Of Grey And Pink ('71)
c■Waterloo Lily ('72)
d■For The Girls Who Grow Plumb In The Night ('73)
e■Canterbery Tales ('76)
f■Canterbery Tales / Best Of Caravan ('94)
g■Songs For Ovlivion Fisherman ('98)
h■Live At The Fairfield Halls 1974 ('02)
Live at the Fairfield Halls
i■Blind Dog At St.Dunstans('76)
ワイルド・フラワーズから派生したキャラヴァンカンタベリー派と呼ばれる連中に中では、ひときわポップでメロディアス。Verveから出たaの頃はデイヴ・シンクレアのorganがかなりサイケデリックなトーンを出すけど、初期の代表作とされる3枚目のbでは、サイケな味を越えた深いプレイが聴ける。cはシンクレアが抜け、スティーヴ・ミラーがデリヴァリーから加わったもの。ジャジーでクールなイメージ。dはシンクレアが復帰しポップな曲調が印象的な1枚。いとこのリチャード・シンクレアはハットフィールズ結成のため辞め、ジョン・ペリーが参加。eは日本編集の豪華なベスト(同名の2枚組LP(≠f)とは曲目違う。同じタイトルだけど、fはデラムから出たアンソロジーCD。gはBBC音源。hはkingdomから出てた「Best Of Caravan Live」の完全版