■Cate Brothers Band ('77)

後に再結成ザ・バンドに加わるアーニーとアールのケイト兄弟を中心とした、ケイト・ブラザーズ・バンドの本作は、3枚目でアサイラム最終作。残念ながら没個性的でよくあるブルー・アイド・ソウル。ヒット曲"Union Man"が入ってるのは1st。
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Soap Opera ('75)

キャットフィッシュ・ホッジは、元警官という変わったキャリアの持ち主。このピアノ弾きは、リトル・フィートが解散時、その代用品となったブルーズバスターズでも活躍。それ以前に出たこの2枚目(20th Centuryより)は、ボニー・レイットやスニーキー・ピート、ドクター・ジョンらが参加したスワンプロックの知られていない名盤。ボビー・ウーマックの"It's All Over Now"の素晴らしいヴァージョンもあり
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■Charge ('74)
チャージは元オーロンズで渡英した黒人シンガーのロゼッタ・ハイタワー(最近ソロがCD化されたがてっきり在英のコーラスシンガーだと思ってた)、オランダ人のリー・ヴァンダービルトの2人のvoをフィーチャーしたブルー・ミンクタイプのバンド。僕はクリス・マーサー(sax)、クリス・ステイントン(kb)、ニール・ハバード(g)、アラン・スペナー(b)の参加でてっきり英スワンプかと思って買ったがちがった。リリースはフレッシュ・エアから。これは西新宿にあったUKエジソンで購入。
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a■Bobby Charles ('72)
Bobby Charles
b■Bobby Charles ('8?)
c■See You Later Alligator ('8?)
d■Clean Water ('8)
e■Bobby Charles ('9?)
f■Wish You Were Here Right Now ('94)
g■Last Train To Memphis ('04)
ボビー・チャールズ、本名ロバート・チャールズ・ギドレー。50'sから南部を中心に活動する白人sswで、ファッツ・ドミノクラレンス・ヘンリーなどのニュー・オーリンズ産R&Bのヒット曲を書いたが、ロックファンに知られるようになったのはやはりaのベアズヴィル盤だろう。ザ・バンド、ベター・デイズ周辺の音。bはaの人気でリリースされた50'sのジュエル、ポーラ時代の音源の初LP化。初めて買ったヴィヴィッド盤でもあった。そのCDがヴィレッジ・グリーンから出たe。cはその後に発掘されたチェス時代の音源で甘さ、ドリーミーさで負ける。dは独ゼンサーから出た新作で当時大いに盛り上がった(青山のパイドで購入)記憶。fは更に数年後パイオニアLDCからでた新作。gは80'以降の編集盤+未発表音源のコンピ。
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■In Color ('77)
In Color
リアルタイムでチープ・トリックのアイドル的な人気に接してきたが、やはりそういう誤った価値感は音楽的に惑わすことがある。これは「蒼ざめたハイウェイ」で知られる2枚目。近年元祖パワーポップとして再評価されているが、あの喧騒の中のチープ・トリックを知っているとなかなかそんな気にはなれない。
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■Bang Bang My Baby Shot Me Down ('90)
シェールは息が長い人だが、これはソニー&シェールとは別にインペリアルからヒットを出していた60's後半の音源を集めたもの。いわゆるフォークロック中心でディランのカヴァーの"All I Really Want To Do"がいい。ジプシーものといわれるマイナーコードの哀愁ものも収録。レイ・デイヴィスが書いてプリテンダーズが2枚目でカヴァーした"I Go To Sleep"がシェールがオリジナルとは知らなかった。
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a■Ⅲ('71)
b■Ⅳ('72)
c■Ⅵ('73)
Chicago 6
d■Greatest Hits ('75)
何度トライしてもダメなバンドというのもある。シカゴはその最右翼かも。AOR化した後期はもちろんだけど、初期に激しいブラスロック時期も。cだけはなんとかクリア。曲単位では、bに入った"Saturday In The Park"が一番好き。