宇江佐真理(うえざ・まり)

Finyl2004-12-08


作家。1949年北海道出身。
時代小説のジャンルで近年注目されてる人。95年「幻の声」にて第75回オール読物新人賞を受賞して作家デビュー。髪結いで岡引の伊佐次を主人公にした連作シリーズが人気が高い。時代小説の中でも市井の人々の悲哀を描いた作品が多く、泣かせるほど旨い。予備知識なくとも安心して読める、定番の宇江佐印なのだ。
現在5作目までまとめられた、伊佐次シリーズがやはり一番面白い。
短編が多いが、朝日新聞に連載された長編「あやめ横丁の人々」でも、堂々たるストーリーテラーぶりを見せた。


市井の人情ものを文字で読むのは好きだけど、これが映像になるとツライ。
というか、時代もののTVドラマは一切見ないのだ。映画の場合は、見るものもあるけれど… このジャンルでは、他に池波正太郎宮部みゆき諸田玲子が好き。


1 幻の声〜髪結い伊三次捕物余話〜 (1997)
2 泣きの銀次 (1997)
3 銀の雨〜堪忍旦那為後勘八郎〜 (1998)
4 室の梅〜おろく医者覚え帖〜 (1998)
5 紫紺のつばめ〜髪結い伊三次捕物余話〜 (1999)
6 深川恋物語 (1999)
7 江戸前浮世気質 おちゃっぴい (1999)
8 雷桜 (2000)
9 さらば深川〜髪結い伊三次捕物余話〜 (2000)
10 余寒の雪 (2000)
11 春風ぞ吹く 代書屋五郎太参る (2000)
12 おぅねぇすてぃ Honesty 明治浪漫 (2001)
13 甘露梅 お針子おとせ吉原春秋 (2001)
14 さんだらぼっち 〜髪結い伊三次捕物余話〜 (2002)
15 涙堂 琴女癸酉日記 なみだどう (2002)
16 斬られ権佐 (2002)
17 河岸の夕映え 神田堀八つ下がり  (2003)
18 あやめ横町の人々 (2003)
19 深尾くれない (2003)
20 玄冶店の女 (2003)
21 黒く塗れ 〜髪結い伊三次捕物余話〜 (2003)
22 桜花を見た (2004)
23 卵のふわふわ 〜八丁堀喰い物草紙・江戸前でもなし (2004)
24 憂き世店 松前藩士物語 (2004)


さらば深川 (髪結い伊三次捕物余話)