エアーズ、ケヴィン(Kevin Ayers)

Finyl2004-12-09


ロックミュージシャン。1944年イギリス、ケント州出身。
Soft Machineという経歴や、Robert WyattMike Oldfield、Steve Hillageらと交流があった事から、プログレの棚にある人だが、正体はやはりsswだろう。
The Wilde Flowersが Soft Machineに移行した67年に”Love Makes Sweet Music”(Polydor)でデビュー。Ayersが参加したのは、デビュー作だけだが、サイケデリックにどっぷりと浸かった1枚で、以後のMachineとは明らかに音楽が違う。
ツアーに飽きて、ソロになったAyersの出発は、Peter JennerのBlackhill EnterpriseとEMI傘下のプログレッシヴなレーベル、Harvestからだった。
とりわけ初期の4枚は、70'sの英国ロックを語る際に外せない重要作。
あえて1枚を選ぶと、デビュー作「おもちゃの喜び」(最近ボーナス付きでリマスターが出た、但し英国盤はCCCD)だが、可愛いんだか不気味なんだかわからない不思議なジャケの3枚目も評価が高い。


Whatevershebring


独特の低音ヴォイスは、曲調がレゲエっぽい70's後半になっても変わらず。
ヴェテラン・アーティストが不遇な仕打ちに耐えた80'sもこの人に限っては、マイペースぶりで、インディーから忘れた頃にアルバムをリリース。
88年が初来日で、以後数回の来日が実現しているのは、熱心なファンの多さによる(そのほとんどがプログレファンだが)。
近年は、貴重なBBC音源の発掘も相次ぎ、「Singing The Bruise」といった名盤も生まれている。


* discography

  1. Joy Of A Toy
  2. Shooting At The Moon
  3. Whatevershebrinswesing
  4. Bananamour
  5. The Confessions Of Dr.Dream And Other Stories
  6. June 1.1974
  7. Sweet Deciever
  8. Yes We Have No Mananas
  9. Odd Ditties 
  10. Rainbow Takeaway
  11. That What You Gave Babe
  12. Diamond Jack And Queen Of Pain
  13. Deja Vu
  14. As Close As You Think
  15. Falling Up
  16. Still Life With Guitars
  17. BBC Radio 1 Live In Concert
  18. Singing The Bruise
  19. Too Old To Die Young
  20. First Show In The Appearance Business
  21. In Banana Follies
  22. Turn The Lights Down



Ayersに興味を持ったのは80年頃だけど、LPはどれも入手困難で「Odd Ditties」の日本盤サンプル(「不思議のヒットパレード」と言う邦題だった)をgetしたのは、84年ごろかな。 「Muzic Magazine」のJulian Copeのレヴューでゼルダ小嶋さちほさんが、
Ayersの「Odd」を引き合いに出して褒めてた事を思い出す。
1stと2ndの2in1の仏盤LP(Harvest Heritageシリーズ)を買ったのはもっと後で、新宿Woodstockだったかも。
あっそうだ、初Ayersは高校の友人のO君が譲ってくれた「June 1.1974」だったのだ。