サウザー、ジョン・デイヴィッド(John David Souther)
ssw。1941年アメリカ、ミシガン州デトロイト出身。
この30年で4枚のソロしか出してない、寡作なssw。
同じくデトロイト出身のGlen Freyと組んだLongbranch Pennywhistleは、Amosというカリフォルニアのマイナーレーベルから出た、Pre Eaglesのレア・アイテムだが、ただ入手困難と言うだけの代物。Freyが結成したEaglesともデビュー当時から交流があり、曲作りの面で大きく関与している。
同じレーベルのAsylumから、72年にソロデビュー。そのファーストは、Ned Dohenyの1枚目と並んで、もっともAsylumらしい1枚と言う評判のシンプルなフォークロック。
レーベル側は、もっと彼をプッシュしたかったらしく、PocoのRichie Furay、ByrdsのChris Hillmanら新バンドを組むことを要請。74年にカリフォルニアのスーパーグループとして誕生した、SHF Bandは2枚のアルバムを残しているが、確かに一番目立っていたのは、キャリア的に一番無名だったSoutherだった。
バンド解散後出した2枚目のソロは、ストリングスを多用したMOR的なムードも漂うもの。 79年にColumbiaに移って出した「You're Only Lonely」は、Roy Orbison風のタイトル曲がアメリカでヒットした事もあったが、日本ではAORブームの代名詞みたいに言われたのが残念だった(レーベルがAORをブーム化したCBSソニーだったことも原因)。
そのアルバムでは、プライヴェートで恋愛関係にあった、Linda Ronstadtに書いたナンバーなどの作者ヴァージョンを披露。
これでブレイクかと思いきや、5年後の「Home By Dawn」ではレーベルをWarnerに移してのもの。日本ではAORで売ろうとする魂胆がミエミエなのだが、そういうアルバムではなかった。
寡作とはいいながら、Karla Bonoff、泉谷しげるとの共演も含めて来日は多く、親日家でもある。大体は酔ってのステージだが、観客もいつも暖かい。
気が向けば、Eaglesに提供した共作曲、”New Kid In Town”や”James Dean”が聞けたりする。それにしても愁いを帯びた歌声とは、この人の為にある言葉だ。
- Longbranch Pennywhistle (Longbranch Pennywhistle)
- JohnDavid Souther
- The Souther Hillman Furay Band (SHF Band)
- Trouble In Paradise (SHF Band)
- Black Rose
- Your're Only Lonely
- Home By Dawn