サウザー、ジョン・デイヴィッド(John David Souther)

Finyl2004-12-16


ssw。1941年アメリカ、ミシガン州デトロイト出身。
この30年で4枚のソロしか出してない、寡作なssw。
同じくデトロイト出身のGlen Freyと組んだLongbranch Pennywhistleは、Amosというカリフォルニアのマイナーレーベルから出た、Pre Eaglesのレア・アイテムだが、ただ入手困難と言うだけの代物。Freyが結成したEaglesともデビュー当時から交流があり、曲作りの面で大きく関与している。
同じレーベルのAsylumから、72年にソロデビュー。そのファーストは、Ned Dohenyの1枚目と並んで、もっともAsylumらしい1枚と言う評判のシンプルなフォークロック。
レーベル側は、もっと彼をプッシュしたかったらしく、PocoのRichie Furay、ByrdsのChris Hillmanら新バンドを組むことを要請。74年にカリフォルニアのスーパーグループとして誕生した、SHF Bandは2枚のアルバムを残しているが、確かに一番目立っていたのは、キャリア的に一番無名だったSoutherだった。
バンド解散後出した2枚目のソロは、ストリングスを多用したMOR的なムードも漂うもの。 79年にColumbiaに移って出した「You're Only Lonely」は、Roy Orbison風のタイトル曲がアメリカでヒットした事もあったが、日本ではAORブームの代名詞みたいに言われたのが残念だった(レーベルがAORをブーム化したCBSソニーだったことも原因)。
そのアルバムでは、プライヴェートで恋愛関係にあった、Linda Ronstadtに書いたナンバーなどの作者ヴァージョンを披露。
これでブレイクかと思いきや、5年後の「Home By Dawn」ではレーベルをWarnerに移してのもの。日本ではAORで売ろうとする魂胆がミエミエなのだが、そういうアルバムではなかった。


寡作とはいいながら、Karla Bonoff、泉谷しげるとの共演も含めて来日は多く、親日家でもある。大体は酔ってのステージだが、観客もいつも暖かい。
気が向けば、Eaglesに提供した共作曲、”New Kid In Town”や”James Dean”が聞けたりする。それにしても愁いを帯びた歌声とは、この人の為にある言葉だ。


J.D. Souther


  1. Longbranch Pennywhistle (Longbranch Pennywhistle)
  2. JohnDavid Souther
  3. The Souther Hillman Furay Band (SHF Band)
  4. Trouble In Paradise (SHF Band)
  5. Black Rose
  6. Your're Only Lonely
  7. Home By Dawn