21■■0(ゼロ)の決死圏('69米)

監督:J・リー・トンプソン
主演:グレゴリー・ペック、アン・ヘイウッド、アーサー・ヒル
これは全く知らなかった60年代のスパイもの。まだアメリカと中国が国交なかった時代(79年に国交回復)の話で、新種の植物酵素を開発した中国に乗り込んで、それを盗み出す科学者の役にグレゴリー・ペック。邦題は「ミクロの決死圏」にあやかったようで、まあ分かるとおり、B級以下の出来。ただ側頭骨に無線機(実は爆弾)を移植されたペックが、中ロ国境近くでの逃亡シーンはなかなかサスペンスフル。ラストでメロドラマっぽく終わってしまうのはこの時代の映画。70'sになると、ペックは暗殺されるか、監視が付く暗示で終わるだろう。グレゴリー・ペックという人は、正義漢な役柄が多い。特に好きな人ではないけど、調べると結構見ているのだ。
20th Century Fox、1h41

グレゴリー・ペック フィルモグラフィー(uncomplete)
・ 愛の決断 1945
・ 白い恐怖 1945 ■■(ヒッチコック
パラダイン夫人の恋 1947 ■ (ヒッチコック
・ 紳士協定 1947
廃墟の群盗 1948
白昼の決闘 1948
・ 拳銃王 1950
・ 頭上の敵機 1950
・ 愛欲の十字路 1951
・ 艦長ホレーショ 1951
・ 勇者のみ 1951
キリマンジャロの雪 1952
・ 世界を彼の腕に 1952  ■
ローマの休日 1953  ■■(それほど評価してないけど)
・ 春風と百万紙幣 1954
夜の人々(1954) 1954
・ 灰色の服を着た男 1956 ■■
・ 白鯨 1956  ■■(メルヴィル原作)
・ バラの肌着 1957
・ 大いなる西部 1958 ■
・ 無頼の群 1958
渚にて 1959  ■■(静かなるSF)
勝利なき戦い 1959
悲愁 1959
ナバロンの要塞 1961 ■■■ (アリスティア・マクリーン原作、戦争アクション)
アラバマ物語 1962  ■■■(これが一番の代表作か)
・ 恐怖の岬 1962  ■■■(「ケープ・フィアー」のオリジナル)
・ 西部開拓史 1962
・ ニューマンという男 1963
・ 日曜日には鼠を殺せ 1964  ■■(ジンネマン〜もう一度見たい)
・ 蜃気楼 1965  ■■
アラベスク 1966  ■■(withソフィア・ローレン、「シャレード」風)
・ レッド・ムーン 1968  ■■(ニューシネマ・ウエスタン)
・ 0の決死圏 1969  ■■
・ マッケンナの黄金 1969  ■■■(超娯楽作)
・ 宇宙からの脱出 1969
・ 新・ガンヒルの決闘 1971 ■
・ ダブ 1974
オーメン 1976 ■■■
マッカーサー 1977
・ シーウルフ 1980
・ サイレント・ボイス 愛を虹にのせて 1987
・ 私が愛したグリンゴ 1989
・ アザー・ピープルズ・マネー 1991
ケープ・フィアー 1991 ■■