Back To The Bars / Todd Rundgren

Back to the Bars
昨日のフレーミング・グルーヴィーズのところで、としひこさんのレスが付いて、トッド・ラングレンの話になったので、今日なんか取り上げようと思ったけど、手元にあるのは、河村要助さんがイラストを書いたNMM’77.2号の表紙をジャケットにした、「シングルズ」というやつしかないので、書けないのだ。僕の初トッドは、渋谷陽一の「ヤングジョッキー」で聞いたユートピアのBBCライヴだったかな。ここに”ラヴ・オブ・ザ・コモン・マン”が入ってたのだが、実際これに再会するのにだいぶかかった。丁度「RA」が出た頃だったのだけど、ユートピアのハードなそれでいてプログレ的な音は、どうも疲れて、あまり聞かなかった。で、あまり知らないくせに、スティーヴィー・ニックスが入ってる(実際声はあまり聞こえない)というだけで、2枚組のライヴ「Back To The Bars」を新品で購入。これが当たりだった。いわゆるポップなトッド節の曲を中心にした、代表曲をあつめたリアルなライヴ。後年発掘されたライヴが、ヒジョーにラフなつくりなので、この「Bars」はある程度スタジオでダビングしたものだろうけど、高校生の僕はそんな事を知る由もなかったのだった。
特にA面。再会した”コモン・マン”はもとより、”ザ・ヴァーブ・トゥ・ラヴ”の美しさにマイった。C面ではフィラデルフィア・ソウル・メドレーがあって、ちょうどリンダ・ロンシュタットが、”ウー・ベイビー・ベイビー”をカヴァーしてヒットさせてた頃だったのでよくなじんだ。メドレーの後半に出てくるデルフォニックスの”ララは愛の言葉”は、ずっと後にタツローのライヴでカヴァーを聞くことが出来た。豪華ゲストというふれこみだったが、リック・デリンジャーホール&オーツスティーヴィー・ニックスは”ハロー・イッツ・ミー”のみだった。あと何故かスペンサー・デイヴィスが”レインジ・ウォー”でハーモニカを吹くのだ。
そういえば日本人によるトッドのカヴァー集には何故か、今話題の(古いか)杉田かおるも参加していた。
トッドは真実のスーパースター