アルバムレヴュー

LA Turnaround / Bert Jansch

セレクト仲間のとしひこさんに、バート・ヤンシュのレアな1枚「LA Turnaround」(Charisma:CAS1090-UK,'74)を聞かせてもらった。実はペンタングルもバート・ヤンシュにも詳しいわけでなく、-英国人のヤンシュがカリフォルニア録音したこと、-ジェシ・エド・…

Rosebud

ローズバッド(薔薇のつぼみ)といえば映画「市民ケーン」だが、ElektraからLPを出している女性フォークシンガー、ジュディ・ヘンスキとジェリー・イエスター(元MFQ〜ラヴィン・スプーンフル)のコンビ(当時夫婦)が、元タートルズのデヴィッド・ヴォート(b)…

Gypsy Symphony / Wendy Waldman

74年の2枚目。1枚目がRolling Stone誌など、評論化筋で高い評価を受け、ウェンディ自身は同じスタッフで録音したがったけど、prodのチャック・プロトキンの意向で、南部マッスル・ショールズ録音となった。初の南部行きで、道中の飛行機…

Love Has Got Me / Wendy Waldman

Collector's Choice Musicから再発された、ワーナー時代のウェンディ・ウォルドマンの諸作。CD化はうれしいし、本人の解説も付いているが、ジャケットのプリントが雑で、物によってはクレジットがぼけて読めない。この辺はオリジナルレーベルからの再発じゃ…

American Stars'N Bars / Neil Young

なんとなく懐かしくて買ってしまったが、よく考えればLP持ってたんだった。 リリースは77年。ジャケットは俳優のディーン・ストックウェルによるものだったという事に今回初めて気がついた。前半は、クレイジー・ホースにニコレット・ラーソン、リンダ・ロ…

Live In Sherwood Forest'75 / Gong

アソートと言う言葉は詰め合わせと言うような意味で使われることが多いけど、assortという単語を初めて知ったのは、ゴングの「Shamal」(’75)のクレジットだった。 せっせと辞書を引いて調べた、glockenspiel、marimba、xyl…

blue marble

blue marble は、ショック太郎こと渡辺浩志と白戸美絵子のユニット。デビューに先駆けてデモ音源が配布されてたので、頂いたのだけどこれがすこぶる素晴らしい。 そもそもショックさんとの付き合いは、セレクト合戦に始まるのだけど、その名のとおり無類のホ…

Coast To Coast Fever / David Wiffen

カナダのsswというと、それだけで身構えてしまう感じがある。真摯なスタイル、歌詞がわからないとあかんのかなあ?とか、ことさら「うた」を強調してしまった、日本のマイナーなプレス(特にsswが袋小路に追い込まれた70's後半以降)の功罪もある。…

Fireball / Deep Purple

ちゃんとした形で聞くのは25年ぶり以上かな。ディープ・パープルは、僕が初めて好きになったロックバンドで、当時解散して間もないこともあり、日本とドイツではその熱は依然として続いており、解散後何枚も発掘盤が出た。リアルタイムに近い形で接したの…

Sweet Deciever / Kevin Ayers

70年代のケヴィン・エアーズは大好きで、BGOから再発された時にそろえてしまったのだけど、ボーナストラック入りで再発されてるので、またまた買いなおしが始まったりしてる。この75年のアイランド第3弾は、ちゃんと聞くのは初めてで、モダンなイメ…

カップルズ / ピチカート・ファイヴ

風来坊さんのレスを書いてたら聞きたくなってきた。 初代voの佐々木麻美子をフィーチャーしたピチカートの最後のアルバム。デビュー当時はテイチク傘下のノン・スタンダードという細野晴臣設立のレーベルから、かわいらしいテクノサウンドだった彼らは、長…

Weir Here / Best Of Bob Weir

グレイトフル・デッドにあってはジェリー・ガルシアの影に隠れがちだったが、ボブ・ウィアは、デッドになくてはならない存在だった。これはウィアのソロのキャリアをスタジオとライヴに分けて収録した2枚組のベストで、04年Hybridからのリリース。 …

Gold Plated / Climax Blues Band

たまにはこういうのを。RhinoやSundazedと並んでマニアックな再発レーベル、Varese Sarabande傘下から今年出たばかりの再発CD。旧邦題は「黄金の一撃」。 クライマックス・ブルーズ・バンドというとゴリゴリのシカゴスタイルのホワイト・ブルーズ・バンド…

Band Wagon / 鈴木茂

昨日のicさんの日記で紹介されていた鈴木茂のファーストソロ。はっぴいえんど〜キャラメルママの活動を経て、自己のバンド、ハックルバックを結成。そして単身渡米し75年にLAでレコーディングされた1枚。バックに参加してるのは、リトル・フィートのケ…

Rockpile / Dave Edmunds

フランスEMIから出てた2枚組のLP(ラヴ・スカルプチャーのベスト含)を持ってたので、どうしようかと思ったが、単体で見るのは初めてなので買ってしまった、デイヴ・エドモンズのファーストソロ。有名なスマイリー・ルイスのカヴァー”I Hear You K…

Back To The Bars / Todd Rundgren

昨日のフレーミング・グルーヴィーズのところで、としひこさんのレスが付いて、トッド・ラングレンの話になったので、今日なんか取り上げようと思ったけど、手元にあるのは、河村要助さんがイラストを書いたNMM’77.2号の表紙をジャケットにした、「シ…

American Gypsies:Galdston&Thom

たまには毛色の変わったものを。 後にファー・クライを名乗る、フィル・ガルドストンとピーター・トムの2人組が、78年に出したデビュー作。元々この2人は、それぞれsswとして活動してたらしいが、一緒に組むようになったのが、75年ごろの事。これは…

I'm Wide Awake It's Morning:Bright Eyes

全く知らなかったグループだけど、現在アメリカでもかなり注目されているバンドのよう。 「新しいボブ・ディラン」という評価を受けている、コバー・オバースト率いるバンドだけど、ほとんど彼のワンマングループのよう。97年にSaddle Creekと…

Studio Archives 1969:Crosby,Stills,Nash & Young

01.Everybody's Talkin' (CSN Version) 02.How Have You Been (CSN Version) 03.Black Queen Riff/Dialogue 04.Triad (Acoustic Studio Take) 05.Almost Cut My Hair (Acoustic Studio Take) 06.Everyday We Live (Stills' unreleased song) 07.Sea Of Madne…

1日遅れのひなまつり

昨日はひなまつりだったけど、我が家では関係なし。1日遅れだがガールグループのアルバムを紹介しとこう。次回のセレクトがコーラス&ハーモニーなので、この辺からも出題されそうかなあ。 さて英Sequelの「Here Come The Girls」シリ…

サマー・シェイド:やまがたすみこ

CDで買いなおして改めて聞くと、いろいろ思い出した事があったので、再び。 ちなみに前に書いたのは、所有していたLP(盤の状態がひどい)だったけど。 コロムビア(Blow Up)時代は、フェイドアウトがいつも早いなあというのがあった。まだ歌詞が聞こえるの…

サマー・シェイド / やまがたすみこ

昨日意を決して(^^)あるボードに書き込みをした。すぐ丁寧なレスが付いていたが、驚いたのは、そこをリンクして、このブログを見てくださった方が何人かいらっしゃったこと。スミの事全然書いてなくて申し訳ないなあ。スティール・ギター・セレクトを作るに…

Meet Triste Janero / Triste Janero

P5さんが掲示板で、「AORは人の作ったコンピで聞くと気持ちいいけど、アルバム1枚だと飽きちゃう」みたいなこと書かれてたけど、僕の場合、慣れ親しんでる白人ロック以外のジャンルは、これにあたる。ソウル、ブラジル関係がそう。セレクトCDなどで…

Pickin' Up To Pieces / Poco

日本語によるポコのファンサイト、poconut.jpが開設された。僕も早速ボードにお邪魔したのだけど、お祝いカキコには、昔いろんなボードでお世話になった人も多くてビックリ。なんとなくみんなつながっているのだなあ、と嬉しくなった(単純)。 ということで…

Who Knows Where The Time Goes / Judy Collins

ジュディ・コリンズという人もなぜか敷居が高かった。僕の虎の巻のひとつ、「ローリング・ストーン・レコード・ガイド」(講談社)では、フォークシンガー、アートシンガー、ポップシンガーと分けられてて、それが難解なイメージを増強させた恐れだ。 実際は…

Bandstand / Family

凝りに凝りまくった変形ジャケットは、この前再発になったAir Mail Recordingsからの紙ジャケで再現されてるはず。僕のはMysticからのプラケース版だけど。 モーグル・スラッシュから加わったジョン・ウェットン(b)をフィーチャー…

Single A's & B's / Wizzard

なぜか突然ウィザードが聞きたくなったので、レヴュー。 ムーヴがエレクトリック・ライト・オーケストラに移行してた後、ジェフ・リンと音楽的な対立をした、ロイ・ウッドは、ビル・ハント(ds)と共に脱退、ソロ名義でシングルをリリースする一方、ビッグ…

Nice To Meet Miss Christine / Chris Harwood

70年にBirthというマイナーレーベル(たった5枚しか残せなかった)に唯一のLPを残した、女性シンガー、クリス・ハーウッドのアルバムが、去年イタリアのArkamaからCD化された。物の本でも5桁を越すレア盤とのこと。とにかく名前のみ知ら…

Fairport Convention

68年に出たデビュー作のボーナストラック付の再CD化(’03)。 真摯なトラッド路線に入る前のフェアポートは、同時代のアメリカ西海岸のバンドのコピー、という評価があるけれど、僕的には一向に構わない。そこに漂う、そこはかとない、英国らしさが魅力…