blue marble

blue marble　は、ショック太郎こと渡辺浩志と白戸美絵子のユニット。デビューに先駆けてデモ音源が配布されてたので、頂いたのだけどこれがすこぶる素晴らしい。
そもそもショックさんとの付き合いは、セレクト合戦に始まるのだけど、その名のとおり無類のホラー映画好きであると同時に、古今東西の音楽に精通する博識ぶりには、まだ若いのに、驚愕する。そういう知識優先の音楽が得てすれば机上の空論のごとく、頭でっかちになりがちなだけど、blue marble　の音楽に限ってはそれはない。クールでありながら温かみのある、(ショックさんの大好きな）血の通った音楽。初期のピチカート・Ｖっぽい、という意見もある、”惑星”は、確かに。産業革命以前以前のインスタント・シトロンといった趣（何だそれ？）もある。今回ゲストｖｏとして加わっているのが、大野方栄（まさえ）。ムーンライダース関連、もしくはレアなソロがカルトな人気を誇ってるらしいが、不勉強ながら全く存じあげなかった。お年を感じさせない（失礼!)、キュートでファニーなｖｏが炸裂する”パリのエトランジェ”、そして”Ｓｔａｒｆｉｓｈ”（これはベストトラックだ）が素晴らしい。後者はメロトロン風の音も出てきてニヤリ（これはショックさんがＤＵプログレ館出身というルーツを感じさせる）。”懐かしさのバイアーナ”はラテン風味のもので、どことなく作り物っぽい感じが面白い。そして”Ｓｔｅｅｌｌａｎｄ　Ｔｒｉｎｉｄａｄ”でのまどろむような感じもただただ唖然とするばかり。
知り合いだから、頂き物だから、ということを軽く越えた素晴らしい１枚です。
blue marbleのサイトでＣＤを頒布中。詳細はこちらを　(一部敬称略)