City Lights / Livingston Taylor


lightつながり
70年代中頃のNMM(ニュー・ミュージック・マガジン)に親しんだ人(もしくは、僕のように古本屋でせっせとバックナンバーを集めてた人)には、思わず身を乗り出してしまうリヴィングストン・テイラーの「Life Is Good」(’88)のジャケットは、NOVの署名でおなじみの矢吹申彦氏によるもの。エピックから出た「Man’s Best Friend」以来8年ぶりになる新作は、東部のインディー、クリティークからのリリース。prodはアーティー・トラウムとスコット・ペティット
確か「ミュージック・マガジン」の輸入盤レヴューに載ってて、ずいぶん期待した覚え。その後日本盤CDもポニー・キャニオンから出たが、AOR風味のきれいな音作りはあまりにも引っ掛かりがなくて、僕の耳には素通りだった。この曲以外は。
City Lightsは、アーティーとはウッドストック仲間(マッド・エイカーズ)のパット・アルジャーの作品で、アーティー&パットの共作「FromThe Heart」(’80)に収められていたもの。ここでは、リヴが兄、ジェームズ・テイラーとのデュエット。声質があまりに似てる兄弟で(知らない人が聞くとわかりにくいかも)、リヴが先導する。都会にあこがれて故郷を離れたロージーの話。彼女が憧れたcity lightsは、いつも彼女の瞳の中にあってくじけそうになるとき、いつもそれを思い出す、といった歌だが、竹内まりやの”Natalie”にも似た感じだ。コーラスには、ロビー・デュプリー、ボブ・ラインバック(元ラインストーンズ〜オーリアンズ)、ハーモニカにはジョン・セバスチャンというまるでビリーヴ・イン・マジックなラインナップ。