Girl's Talk / Linda Ronstadt

Mad Love
girlつながり。
エルヴィス・コステロのナンバーで、本人のシングルか、デイヴ・エドモンズの「Repeat When Necessary」のヴァージョンか、どっちが先かわからないが、リンダ・ロンシュタット(正確にはロンスタットだが慣例で従来型表記)が、LAニュー・ウェイヴと連動した「Mad Love」(’80)の中で取り上げたヴァージョンが、最初だった。ある時代のロサンゼルスの音楽をこだわって聴いてきた人たちにとって、やはりリンダは特別な存在だけど、音楽の変遷に伴って離れていくファンも多かった。この「激愛」でも離れた人は多かったろうが、同時期のジャクソン・ブラウンの「Hold Out」同様、エッジの効いたロックンロールなアルバムで、悪くはない。プラネットというレーベルからデビューしたクリトーンズの2人〜マーク・ゴールデンバーグ(g〜後にジャクソンのバンドへ)、ウェンディ・ウォルドマンと結婚していたこともあったピーター・バーンスタイン(g)、ボブ・グロウブ(b)、ラス・カンケル(ds)、ビル・ペイン(kb)によるシンプルな演奏ながら、ホリーズの”I Can’t Let Go”(作者はチップ・テイラー)、リトル・アンソニー&インペリアルズの”Hurts So Bad”といった従来のオールディーズも選曲。前作「Living In The USA」でコステロの”Alison”(コステロ自身はひどい出来と言ってたらしいが)をカヴァーしたこともあって、ここでは、”Talking In The Dark”、”Party Girl”の3曲を取り上げているがどれもコステロ本人のヴァージョンは、オリジナルLPには入ってない(初期の編集盤に収録)。