Town Called Malice / The Jam

Gift
townつながり。
邦題は”悪意という名の街”(80年代のはじめ、○○という名の××、と言う邦題が少し流行った(クィーンの”愛という名の欲望”、ディーヴォの”自由という名の欲望”など)覚え)。ビートバンドとしてスタートしたジャムが、どんどん音楽的に幅広くなってゆき、晩年は黒人音楽に傾倒。この最終作「The Gift」ではhornsとorganを加え、ファンク的になっている。賛否両論を呼んだが、当時リアルタイムで聞いてて僕はカッコいいと思った。そしてジャムとしてやりつくした、と確か「サウンズ」紙上でファンに向けての解散宣言(結構すがすがしい印象だった)を行い、フェアウェル・ツアーに突入していったのだ。その「The Gift」からのシングルで、全英#1となったTown Called Maliceは、ストレートなモータウンもの。かつてモータウンのカヴァーをやってた事もあったが、そういったものを消化した上でのオリジナル。痛快だった。
アルバムは、英国を後におおうファンカラティーナを先取りした感じもある。よってスタイル・カウンシルを結成するポール・ウェラーが、最初のシングルに後期ジャム・テイストの、”Speak Like A Child”を選んだのは必然だったのだ。