W2

  1. Best Of The Dream Weaver('98)*

Best of Dream Weaver
ゲイリー・ライト(Gary Wright)は、スプーキー・トゥースのkb奏者で、このバンドの2台のkb(orgがライトで、pがマイク・ハリスン)は、当時「売り」だった。脱退後、ソロ、復帰解散後、ソロを繰り返すが、1はソロキャリアを網羅したRhino製ベスト。初期は同じA&Mピーター・フランプトンにも通じるわかりやすさがあったが、大ヒット”Dream Weaver”以後はsynへの比重が増し、凡庸なシンセ・ポップへと変わってゆく。とはいっても”Touch And Gone”('77)、”Really Wanna Know You”('81)といったヒット曲は楽しい。

  1. Cansel Everything('74)*
  2. Now Look/ナウ・ルック('75)

I've Got My Own Album to Do
以上ロン・ウッド(Ron Wood)。フェイシズ解散後に出た1は、ストーンズ参加前だが、いきなりミック・ジャガーの声が聞こえてきて、豪華な感じ。ロン・ウッドの魅力はすべてこのアルバムに詰まってるだろう。ベストトラックは、ジョージ・ハリスンと競作した”Far East Man”。当初は「I've Got My Own Album To Do」(俺と仲間)というタイトルだったが、90'sにCD化されてこういうタイトルとなった(最近は戻ってる)。ウィリー・ウィークス(b)とアンディ・ニューマーク(ds)という旬のリズム隊が起用されている。2は、ボビー・ウーマックの参加が話題となったもの。より黒人音楽っぽいつくりで、ストーンズとフェイシズの混合メンバーがバックをつけたシンプルさ。共にWBからのリリースで、以後のCBS時代はまったくつまらないのはなぜだろう?

  1. Lauren Wood('79)
  2. Cat Trick('81)
  3. Lauren Wood('97)

以上ローレン・ウッド(Lauren Wood)。元々チャンキー、ノヴィ&アーニーとして活動してた3人組の、チャンキーが独立してウッド名義でソロデビュー。といっても1は、あと2人も参加。チャンキーとノヴィの濃い化粧が物語るように、プレAORの作品としては既に完成されたAORマイケル・マクドナルド、ジェイ・グレイドン、スティーヴ・ルカサージェフ・ポーカロら大物がさほど有名でない頃に大挙参加。どの曲もメロディアスだが、ドゥービーとスティーリー・ダンのカヴァーもいい。2年たった2は、すっかりAORが一般化した頃のリリース。スタッフも一新、クラッキンがらみにミュージシャン(よくは知らない)が参加。ロビー・デュプリーとのデュエット”Work On It”が切ない。当時大学生で、この頃はまだこういう音を積極的に聞いていたなあ。女マクドナルドと誰が言ったか、ソウルフルな歌声を聞かせるが、以後しばらく沈黙。3のカムバックは、映画「プリティ・ウーマン」に”Fallen”(2に収録)が使われたからという。ちなみにその曲はニコレット・ラーソンの2枚目のために書かれたもの。