You Gotta Sin To Get Saved / Maria McKee

You Gotta Sin to Get Saved
〜getつながり
グーゼンにもレココレ最新号の小特集がマリア・マッキーだった。ローン・ジャスティスでの美少女ぶりが印象的だったけど、2枚目「Shelter」がイマイチだったので興味も薄れ、解散したことは知ってたけどソロになったとは知らなかった頃に出会ったのが、このソロ2枚目で、93年のリリース。
忘れてたような怒涛のアメリカンロックで、後になって、ジェイホークスのメンバーが参加してたこと、そのジェイホークス、ウィルコ、ウィスキータウンなどがオルタナ・カントリーと呼ばれて新しいアメリカンロックの流れになっていると知らされた。とはいっても知ったのは95年ごろ。すでにオルタナカントリーのブームは一段落付いてたのかもしれない。
さて、デニス・ホッパーによるジャケットがまず素晴らしい。美しさということでは前作「Maria McKee」に負けるけど、ざらついた空気感がうまく伝わってくる。
音のほうはローン・ジャスティス時代とは比べ物にならないくらい、表現豊かでソウルフルなマリアがいる。特にこのタイトル曲は、ベン・テンチ(ハートブレイカーズ)の弾くvox−orgが何ともテックスメックスな味わいを出している。ヴァン・モリソンのカヴァー、”My Lonely Sad Eyes”、鈴木祥子にも影響を与えた”I’m Gonna Smoothe You”が素晴らしい。その後寡作ながら、数枚のソロをリリース。新作「Peddlin Dreams」が自身のレーベルviewfinderからリリースされたばかり。