Everybody's Sometime And Someone People's All The Time Blues / Kevin Ayers

夢博士の告白+1
〜bluesつながり
ケヴィン・エアーズはソフト・マシーン出身からプログレ・アーティストと見られていた時期がある。ハーヴェスト時代は風変わりなsswといった趣だけど、アイランドに移籍した本作は、ルパート・ハインのprodによる英国ロック裏オールスターズが参加。よって一番プログレ的な1枚がこの「The Confessions Of Dr.Dream」(’74)。「悪魔の申し子たち」というすごい邦題がついたレインボー・シアターでのライヴ盤は、ジョン・ケイル、ニコ、イーノをゲストに迎えたもので、この「Dr.Dream」のプロモーションだった。後半のタイトル曲は組曲で、ニコのvoをフィーチャーしたpt1、マイク・ラトリッジのあまりにカンタベリーなorgの入ったpt4が素晴らしい。前半では、元パトゥのオリー・ハルソールが弾きまくる、”Don’t Feel Lonely Till I Thought Of You”そして奇妙なブルーズ、Everybody’s〜が印象的。ここでは何本もgが重ねられているが、ホールワールドのメンバーでソロになって「チューブラー・ベルズ」で世界的な成功を収めたマイク・オールドフィールドの独特のトーンがおもしろい。
紙ジャケで再発されたものは、エンボス加工されていて、この辺の装飾はさすが。