Lark's Tongue In Aspic Part2 / King Crimson
〜鳥シリーズ
larkというと、リンダ・ルイスの愛称だが、ヒバリのこと。クリムゾンのLark’s Tongue In Aspic Part 2における、ヒバリの舌は優雅なものを指すというが、”太陽と戦慄”という邦題は曲調とジャケットの印象から取ってあるのだろう。
大幅なメンバーチェンジ後、ロバート・フリップの下、ジョン・ウェットン(b、vo)、ビル・ブルッフォード(ds)、デヴィッド・クロス(kb、vn)、ジェイミー・ミューア(perc)の編成で復活した第2期クリムゾンは、歌よりは緊張を強いられる演奏中心
で疲れはするものの、イエスよりはいい。この時期の作品で一番よく聞いたのは「Starless And Bible Black」か「USA」だろう。後者は前者のプロモートの全米ツアーのダイジェスト。その後脱退したからといってクロスのプレイを、エディ・ジョブソンに差し替えるという発想は、やはりおかしい。リズムセクションの強力ぶりが際立つ重量級のロック。ウェットンが素晴らしかったのはこの頃までで、その後のナルシズムにはどうも引いてしまうなあ。