Rock'N'Roll Queen / Mott The Hoople

Mott the Hoople
〜queenつながり
モット・ザ・フープルというとグラムロックの範疇で語られるCBS時期よりも、全く売れなかった初期のIsland時代に惹かれる。prodを初期のフリーを手がけたガイ・スティーヴンスにまかせた69年のデビュー作は、エッシャーの鰐のイラストが有名な1枚。イアン・ハンターのディランへの傾倒振りが少々気恥ずかしいが、ダグ・ザーム、ソニー・ボノの作品を取り上げている。見落とされがちだけど、ヴァーデン・アレンの重厚なorganは、この時代のブリティッシュオルガニストたちとは、かなり肌合いが違い。サイケ〜プログレ系のノイジーなトーンとは全く違う。後にバッド・カンパニーに参加するミック・ラルフス(g)はキース・リチャーズの役割をうまく演じ、うまくないvoを披露する曲では弾きまくるという個性を出す。このRock’N’Roll Queenは、ストーンズの”Bitch”のリフを引用し、ストーンズ・タイプのストレートなロックンロールをきかせる。