All My Only Dreams / Wonders

That Thing You Do!: Original Motion Picture Soundtrack
〜dreamつながり
トム・ハンクスが監督した「すべてをあなたに」(’96)は60's初めに東部から登場したバンドのサクセスストーリー、栄光と挫折を描いた傑作。音楽映画としてというよりもドラマとしてなんだけど、主人公のワンダースなるバンドは、ビートルズに対する米国の返礼といった具合で続々と登場したヤンキー・ビートを思わせる明快なビート・グループ。
このサントラ「That Things You Do」(Epic)は、クレジットもワンダーズ名義で、あたかも実在したバンドかの様な体裁。実際のところ演奏を担当しているのは?と聞かれても、不明なのだが、キャッチーなパワーポップの数々。
メインとなってる”That Things You Do”も素晴らしいが、ミディアム〜スロー系のAll My Only Dreamsは、ソフトなデイヴ・クラーク・5といった印象の名曲だ。90年代の音楽映画というと、これか「グレイス・オブ・マイ・ハート」かなあ。