Annie Looks Down / John Simon

〜ａｎｎｉｅつながり
ジョン・サイモンの１枚目「ジョン・サイモンズ・アルバム」は、日本のファンによって再発見された名盤の一つ。オリジナルリリースは７１年で、当時ザ・バンドのｐｒｏｄ’ｅｒのソロとして一部の好事家に注目されたのみで、すぐに廃盤となった。日本リリースとなったのは、７６年のワーナー・パイオニアのロック名盤シリーズで、その後いち早く日本でＣＤ化が実現。パフォーマーとしてサイモンがカムバックした（奇跡の来日もあった）のも、日本のファンの根強いラヴコールがあったからだ。
そのファーストのＡ面はそれこそ聞き倒した感じ。それに比べるとＢ万はあまりなじみないかなあ、と思ってたけど、今日聞きなおすとそうでもなかった。このＡｎｎｉｅ　Ｌｏｏｋｓ　Ｄｏｗｎは、リチャード・デイヴィスのｂ、グラディ・テイトのｄｓが渋く、さすが一流ジャズミュージシャンだけのことはある。これにポール・ハリスのｏｒｇ、ジョン・ホーツのｇ、サイモンの弾くｐが絡むもの。やや暗いけど、見事にサイモンの世界。そしてそれはそのまま２枚目「ジャーニー」の世界と相成るのだ。