Lay Down Sally / Eric Clapton

Slowhand
〜女性名つながり
リアルタイムで聞いた初クラプトンといえば、この白いジャケットの「Slowhand」(’77)。よく見ればジャケットと言うかジャンパー、オッサンくさいのね。
J・J・ケールの”Covaine”、後に日本のドラマにも主題歌として使われた”Wonderful Tonight”など名曲が多いが、ヒットしたのは#3まであがった、Lay Down Sally。それまでイヴォンヌ・エリマンの影に隠れることが多かった、女性コーラスのマーシー・レヴィーを大きくフィーチャー(イヴォンヌは独立)。共作と言う点では、さらにリードを取った感がある”The Core”(メル・コリンズのsaxをフィーチャー)もまた聞き物だが。
そのSallyは、それまでのクラプトン作品にはなかった、歌ものとしての完成度が上昇。飄々とした歌声が、実にリラックスムード満点。インストゥルメンタルだが、ラストに収められた”Peaches & Diesel”は当時OAされた渋谷陽一の「ヤング・ジョッキー」でも印象に残った曲。また同日紹介されたウィッシュボーン・アッシュの「Front Page News」の”The Day I Found Love”もまた同じようなソフト&メロームードだったことをはっきりと覚えている。