ハーブ・ペダースン

Southwest
■Southwest / Herb Pedersen
何とさっきまで、ハーブ・ペンダースンだと思ってた。ハズカシッ!
ディラーズのメンバーであり、ギター、マンドリンの名手。70'sのカリフォルニア産のカントリーロックのアルバムに脇役として参加してたのが、ペダースン。76年に出た最初のソロ「Southwest」は、TVの音楽を担当して名前を売ったマイク・ポストがprod。ジム・ゴードン(ds)、リー・スクラー(b)、クリス・ヒルマン(g〜80'sにペダースンと組むデザート・ローズ・バンドでブレイク)、クリス・スミス(steel)、デヴィッド・リンドレー(g)、ラリー・カールトン(g)らが参加。一番有名なのはビートルズの”Paperback Writer”のカヴァーで、見事なarr。ここでsteelを弾いてるのはアル・パーキンス。”Rock & Roll Cajun”はリンドレーのlapsteelが炸裂するナンバーで、聞きものの一つ。リンダ・ロンシュタットとエミルー・ハリスがコーラスを決める”Our Baby’s Gone”もまろやかなメロディーのもの。ペダースンは、基本的にgを聞かせるが、リード・パートをゲストに譲って気持ちよさそうに歌う。”Younger Days”は、カールトンの控えめなソロすら、ペダースンの歌にはかすんでしまう。もちろん決してうまいわけでもなく、「味」で聴かせるわけでもない、どちらかというと凡庸な感じでもあるのだけど、何しろ気持ちよさそうなのだ。