プロコル・ハルム

Procol Harum
■Procol Harum
パラマウンツを母体としたプロコル・ハルムは、演奏に参加しない作詞家のキース・リードがメンバーにいる等、68年当時としては新しい部分があった。このバンドの代表作は後期の「グランド・ホテル」といわれてるが、個人的にはやっぱりこのファーストかな。
"青い影"の邦題で知られた"A Whiter Shade Of Pale"をフィーチャーした盤がファーストとされているが、実はオリジナルはこのヒット曲はフィーチャーされておらず、かわいいんだか不気味なのかよくわからないジャケットの妖精(?)がトリミングされていない。
青い影+4
リリースはEMI系のRegal Zonophonだが、その後いろんなレーベルからリリースされている。これは決定版ともいえる97年の英Westside盤。日本盤はビクターから紙ジャケも出てるが、オリジナルジャケットではないので×。ゲイリー・ブルッカーの塩辛く味わい深いvo、マシュー・フィッシャーの重厚なorg、控えめながら熱っぽいロビン・トロワーのgが印象的。あまりに突出していた"Pale"を除くと意外とこじんまりとした哀愁のポップスで、決してプログレではない。"Something Following Me"、"Salad Days"など歌ものがいいが、そのまんま"Pale"の世界を拡大したような重厚なインスト、"Repent Walpurgis"もいい。