キャラヴァン

Live at the Fairfield Halls
■Live At The Fairfield Halls,1974 / Caravan
さほど熱心なキャラヴァンの聞き手ではないけど、Decca〜Deram時代のキャラヴァンはよく聞いた。当時キング・レコードを通じて何度となく再発されていたので、親しみやすかった事もある。ただオーケストラとの共演は苦手なので、公式なライヴ盤はちゃんと聞いてなかった。これは、もともと80年にKingdomというレーベルからひっそりと出た「The Best Of Caravan Live」の完全版でジャケットもタイトルも一新してのリリース。曲順も代えられ、新たにボーナス曲も加えられている。マイク・ウエッジウッド(b,perc,vo)が参加した時期で、ジェフリー・リチャードソン(viola,kb)を大きくフィーチャーした演奏面でも充実した時期のもの。選曲は「For The Girls Who Grow Plump In The Night」からの曲が中心だが、有名な"For Richard"も聞ける(これのみ日本盤編集LPの「カンタベリー物語」で聞いたことがある)。初期のサイケデリックな味わいのあるカンタベリーサウンドではなく、弦の入ったどっちかと言うとカーヴド・エアー的な音ではあるが、オーケストラなしのバンドだけの演奏はなかなか素晴らしい。特に"L'Auberge Du Sanglier"メドレーがオーケストラなしというのは珍しい。