バドーフ＆ロドニー

■Batdorf & Rodney
中古屋で手に取りながら棚に戻すという事を何度も繰り返すと、必然的にそれは買いにくい1枚になってしまう。アサイラムからアルバムを出してたこともあるけど、バドーフ＆ロドニーはローワン・ブラザーズ同様手が出にくいアーティストになってしまっていた。去年の暮れにCollector's Choice MusicからCD化されたので購入したが、もっと早くから聞いておくべきだった1枚。71年にアトランティックから「Off The Shelf」を出した後アサイラムに移り、72年にリリースしたのがこの2枚目。リック・カルロス(b)、ジョン・モーセリ(ds〜この人は76年のジャクソン･ブラウンの初来日のdsだった)を加えたシンプルな演奏は、ハーモニーの素晴らしさもあって忘れがたい。いわゆる｢カリフォルニア産」の音。タイトな演奏が素晴らしい"Home Again"、ハーモニーがなんとも心地いい"Poor Man's Dream"が特に素晴らしい。シルヴァーやステイトン･ブラザーズを思わせるコーラスだが、リードはバドーフ。#0617