第15回セレクト合戦〜真夜中に聞きたい曲 曲目発表

とりあえず真夜中に聞くのは相当好きな曲、ジャンルという観点で選んでますが、どこが真夜中なんだか(^^;;

When the Eagle Flies

When the Eagle Flies

(1)Walking In The Wind / Traffic ('74)
トラフィックのラストアルバムとなった74年の「When The Eagle Flies」から。初めて聞いたのが「クロスオーバー・イレブン」だったということもあって、真夜中にしか聞きません(^^) 


(2)I Didn't Have Any Summer Romance / Carole King ('62)

まあ声を聞けば誰かすぐわかるものですが、最近ジャケットを変えて再CD化された「Demension Dolls」の*1キャロル・キングの初期の曲。62年の"School Bells Are Ringing"のB面とか。このDemention時代(このレーベルの歌姫(=キャロル、リトル・エヴァ、クッキーズ)を集めたコンピが先の「DD」というLP)はどうしてもポップス色が濃いのですが、この曲に限っては来たるべくssw時代を予感させるムードがあります。現在は「Brill Buildings Legends」というコンピで聞けるらしいです。

(3)二人は片想い / ポニー・テール ('73)
詳細不明のアイドル・デュオ。ユーミンが荒井時代に書いた曲で、東芝からのシングルが1枚ある(らしい)。この曲は相当凝った感じの擬似スペクター・サウンド(arrはムーンライダース鈴木慶一)でその種のファンにはうれしい限り。80'sに入っての「パール・ピアス」でユーミンが"昔の彼に会うのなら"のタイトルで改作しています。荒井由実作品を集めたコンピレーションより。trippyさんのセレクトでいつも1曲は入ってる、「(元)少年の胸を焦がしそうな」ナンバーです。


(4)New York City Send My Baby Home / Digby Richards ('74)

74年にリリースされたディグビー・リチャーズの2枚目「Digby Richards」(RCA)より。prodはラリー・マレーでユルいカントリー・ロック。steelはスワンプウォーターのチャド・マックスウェル。他にはジョー・オズボーン(b)、デニス・セント・ジョン(ds)、リタ・ボーダイン(vo)も参加してます。「続・このsteelを聞け!」セレクトの予告みたいなものです。

100 Year Thing

100 Year Thing

(5)If I Were A Mountain / Chris Stills ('98)
息子も親父同様鼻詰まり系の歌声ですが、こういうのが好きな人にはたまらない。スティーヴン・スティルスとヴェロニク・サンソンを両親に持ち、かなり期待されたデビューでしたが、活動はかなり気ままなマイペースぶり。prodはこれまた二世のイーサン・ジョンズ(父親はグリン・ジョンズ)。「100年もの」という邦題がついたデビュー作「100 Year Thing」(Atlantic)より。SHINODAさんはすぐわかったでしょうねえ。

Rattlesnakes

Rattlesnakes

(6)Are You Ready To Heartbroken / Lloyd Cole & The Commotions ('83)

80'sのネオアコシーンでは、歌詞の面でもssw色の濃い味を出していたロイド・コールのコモーションズを率いての1枚目「Rattlesnakes」から。イントロのアコギがまぶしいナンバーですが、めんちかつさんいかがだったでしょうか?そういえばコールも蓄膿系の歌声ですね。

(7)真夜中のソースごはん / さねよしいさ子 ('90)
推薦文を吉本ばなな(旧表記)が書いた事で知られるさねよしいさ子のデビュー作「風と空のことばかり」から。著名な植物学者である実父との深夜の葛藤を描いたこの曲はやはり真夜中にふさわしい。詳細は http://d.hatena.ne.jp/Finyl/20060221#p1

バッド・ガール・ソングス

バッド・ガール・ソングス

(8)Me And My Friend / Tony Kosinec ('70)

前曲を聞くと頭の中ではコジネクのこの曲がつい続きで流れてしまう。カナダの知らざれるsswというとどうしても硬派なイメージを抱くのだけど、この人の場合そうでもない。ピーター・アッシャーがprodした有名な「Bad Girl Songs」から。
詳細は http://d.hatena.ne.jp/Finyl/20060218#p1

ゴーゴニ・マーティン&テイラー

ゴーゴニ・マーティン&テイラー

(9)I Can't Let Go / Gorgoni,Martin & Taylor ('70)

アル・ゴーゴーニ、トレイド・マーティンそしてチップ・テイラー(俳優ジョン・ヴォイトの兄)というポップスの職人3人が組んだ奇跡のトリオが、GM&T。CS&Nに比べると知名度は雲泥の差だけど。ところで、山下達郎というと、まだソウルよりもこういったブリル・ビルディングな音をイメージしてしまうのは僕だけ?ホリーズリンダ・ロンシュタットのカヴァーで有名な曲。これは作者ヴァージョン。歌うはトレイド・マーティン。詳細は、http://d.hatena.ne.jp/Finyl/20060220#p1

セシルのブルース

セシルのブルース

(10)恋の極楽特急 / 小島麻由美 ('95)

昭和歌謡とかジャズとかにさほど興味がない僕も、この人のデビュー作はかなり愛聴した覚えです。今聞くと意外とvibraphonがいい味をだしている。シングルは白水社の新書、Uブックスを真似たジャケットでした。ところでオレンジ色の車体の電車って何線でしょうか?詳細は、http://d.hatena.ne.jp/Finyl/20060314#p1

Live at the BBC

Live at the BBC

(11)Desperado / Jess Roden ('76)
以前FURUさんがジェス・ローデンを入れてたことがあったけど、70'sの半ばの英国では、ロバート・パーマー、フランキー・ミラーと並んでブルー・アイド・ソウルな歌い方で一部で人気があった人。真夜中をイメージさせる楽器はsaxなんだけど、ここでは前半のsaxソロに続いてなじみのある曲が登場。keiさんまたこんなカヴァー入れてしまいました(^^;

インディアン・サマー(紙ジャケット仕様)

インディアン・サマー(紙ジャケット仕様)

(12)メイフラワー号に乗り込んで / マザーグース ('76)
性懲りもなくマザーグースです。コロンブスが乗ったメイフラワー号ということで、アメリカ建国100年の盛り上がりを見せていた76年にリリースされた金沢の女性3人組のデビュー作。バックはラストショーが担当。詳細は、http://d.hatena.ne.jp/Finyl/20060330#p2

このセレクト、聞いてみたい方には差し上げます。メール、BBS、コメントなどで連絡してください。

*1:最初のCD化(英EMI、画像)の際に加えられた、