ジェフリー・コマナー

ア・ルーモア・イン・ヒズ・オウン・タイム
■A Rumor In His Own Time / Jeffrey Comanor
A&Mに1枚、Epicに2枚のソロがあるフロリダ出身のssw、ジェフリー・コマナーの3枚目。長いこと日本では紹介されていなかったが、ソニーからの名盤秘宝館(継続望む)でCD化された。ジョン・ボイランがprodし、アーヴィング・エイゾフのマネージメントという事で、イーグルスからジョー・ウォルシュドン・フェルダー(g)、ドン・ヘンリー(vo)、ティム・シュミット(vo〜当時はポコ)、JDサウザー(vo)、ラリー・ゴショーン(g〜PPL)、アル・クーパー(org)らが参加した、70's半ばのウエストコーストロックの典型的な1枚。僕がはじめてこのアルバムの事を知ったのは、「ロッキンf」誌のイーグルス特集(ディスコグラフィー)だった覚え。実際に手に入れたのは、かなりボロのLPで、渋谷のMothersだったかな。特にA面は聞き倒した覚え。ウォルシュの泣きのgが聞ける"Wishing For Saturday Night"、フェルダーの職人っぽいg(ソロを弾く為にふらりとスタジオにやってきたイメージ)の"Running Back Home To You"が特に素晴らしい。基本的なバンドは、ゲイリー・マラバー(ds〜スティーヴ・ミラー・バンド)、コリン・キャメロン(b)、デイヴィッド・ガーランド(kb)という布陣で、このメンツでデ・パルマ監督の「ファントム・オブ・パラダイス」に映画内バンドとして出演したような記憶。現在は児童文学の畑に行っているというコマナーだけど、残した3枚はどれも忘れがたい。特に76年のこの3枚目。