フックフット


■Hookfoot
どうもSunriseというこのレーベルはブートくさい。昨今の英フォーク・ロックの大量の再発は「ハーフ・オフィシャル」なるグレーゾーンのいくつかのレーベルによるものが多いけど、とにかく待ちに待ったフックフットの71年のファースト。原盤はDJM。元エルトン・ジョン・バンドの面々だけど、前身はパイからシングルを出してたソウル・エージェントというビートバンド。カレブ・クエー(と読むのか?Quyae,g,kb,vo)、イアン・ダック(vo,g,harp)、ロジャー・ポープ(ds)、デイヴ・グローヴァー(b)の4人組。アメリカナイズした英国産フォークロックを期待すると結構はずされる骨太のもの。但しアメリカ方面を向いてる事は確か。スティルスバッファロー時代の"Bluebird"、ニール・ヤングの"Don't Let It Bring You Down"のカヴァーがこのバンドの姿勢みたいだが、メロディアスに訴えるのでなく、もっとリズミカルな感じ。インストの"Wim Wom"、"Crazy Fool"での演奏面の充実がこのバンドの真骨頂か。"Golden Eagle"ではジャジー。英スワンプでは決してない。
75年のコンピレーション「Headlines」からの未発表曲も2つボーナスとして収録。