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Angel of the Morning: The Complete Bell Recordings
■Angel Of The Morning / Merrilee Rush & The Turnabouts
”Angel Of The Morning”というと僕の世代は、81年のジュース・ニュートンのカヴァーを思い出すけど、オリジネーターはシアトル出身の女性シンガー、メリリー・ラッシュ。おめめパッチリのジャケットはどことなくA&Mを思い出して(実はBell)、ウィスパーものかな?と思わせるが、作家陣は、チップス・モーマン、ダン・ペン、スプーナー・オールダム、マーク・ジェイムス、ジョー・サウスといった南部系の人たちで、モーマンの所有するメンフィスのアメリカン・サウンド・スタジオ録音らしい。件のヒットは、当初イーヴィー・サンズが歌ったが、Cameo Parkwayの閉鎖で幻のシングルとなったと言ういきさつのあるもの。作者はチップ・テイラーで、テイラーが後に結成するゴーゴーニ、マーティン&テイラーのアル・ゴーゴーニとの共作、"Billy Sunshine"もここに収められている。いかにも南部の白人らしいポップスで、B・J・トーマス好きならマストな1枚。最初にCD化したのは長門さん監修のPied Piper Daysのシリーズだが、最近Rev Olaでも再発された。
    おまけ
WOWOWでもOAされていたヴァラエティー風ドラマ(いわゆるシット・コムね)「フレンズ」にゲスト出演したプリテンダーズのクリッシー・ハインドが歌う"Angel Of The Morning"。これは珍品。1分50秒あたりより。