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The Best of Juicy Lucy ■Walking Down The Highway / Juicy Lucy
一作ごとにメンバーを代えたジューシー・ルーシーはブルーズ・ロック〜スワンプの範疇で語られるが、あの趣味悪いエログロなジャケのファースト(上画像は同じジャケのベストCD)をリリースした時点では、立派なサイケデリックグレン・キャンベル(steel)、クリス・マーサー(sax)、レイ・オーウェン(vo)、ニール・ハバード(g)、キース・エリス(b)、ピート・ドブソン(ds)の6人組。切れ味鋭いキャンベルのnational-steelとマーサーのsaxが混沌とした世界をかもし出す。このファーストからカットされたボ・ディドリーのカヴァー"Who Do You Love"は、イギリスで小ヒットしたが、黒人オーウェンのvoは、トラッシュメンみたいだ。そのB面曲"Walking Down The Highway"は、オリジナルLP未収録だったが、2枚目「Lie Back And Enjoy It」が独レパートワーからCD化された際に、ボーナストラックとして加えられた。
Lie Back and Enjoy It
steelとsaxが実にダルなムードだ。その2枚目では、オーウェン(ムーンを結成)、ハバード(グリースバンドへ)、ドブソンが脱退、ポール・ウィリアムス(vo)、ミッキー・ムーディー(g)、ロッド・クームス(ds)が加わるが、サイケ色は薄れ、米南部志向が明確となる。