0678■■■ザ･ドライバー('78米)

監督：ウォルター・ヒル
主演：ライアン・オニール、イザベル・アジャーニ、ブルース・ダーン
小品ならではの味があるノワール系アクション。主人公に役名はなく、the driver,the player,the detectiveとあるのがシンプル。逃走用のプロのドライヴァー役にライアン･オニールだが、この人ある意味あまりに70's的な俳優。甘いマスクで｢ある愛の詩」「おかしなおかしな大泥棒」「ペーパームーン」などで人気を博したが、80's以降はサッパリな人。ここではクールな役柄ながらずっと同じ服（紺のジャケット）！。イザベル・アジャーニも一番美しかった頃か。悪役もしくはヒッピー的な役が多かったブルース･ダーンが敏腕刑事役(結局はこの映画では悪役なのだが）というのもおもしろい。80'sに入って監督として大成するウォルター･ヒルは元々脚本家出身で、いい本が書ける人はやはり強い。カーチェイスばかりが強調されるが、途中出世作「ゲッタウェイ」でも使用した列車内のエピソードが挿入されるなどニヤリ。カウボーイとあだ名されるドライヴァーが、ラジオでカントリーばかり聞いているという設定も面白い。冒頭、ダーンとマット・クラークの刑事が登場するプールバーのシーンではディスコっぽいarrの"One Fine day"がかかって時代を感じさせる。
最近CD化されたロニー･ブレイクリー（代表作は｢ナッシュヴィル｣(嗚呼追悼アルトマン！）か）も出演。
Universal、1h28