season#2

Super Sessions
■Season Of The Witch / Al Kooper with Steve Stills
BS&Tを追い出されたアル・クーパーがジャムセッションをレコード化に成功した歴史的なアルバム「Super Session」('68)より。クーパー(kb,vo)とマイク・ブルームフィールド(g)、ハーヴェイ・ブルックス(b)、エディー・ホウ(ds)によるセッションだが、ブルームフィールドの体調が悪く、バッファロースプリングフィールドを解散させたスティーヴン(ここではスティーヴ名義)スティルスがピンチヒッターとして起用されている。オウ・ゴー・ゴー・シンガーズ〜バッファロー〜CS&Nにつながるスティルスの歴史の中でも、この「Super Session」は忘れられている感じもあるが、ワウワウ・ペダルを使ったいかにもスティルスらしいgプレイが随所に聞かれ、僕のようなファンにはたまらない。スティルスが加わったB面のハイライトは、ドノヴァンの68年の「Sunshine Superman」からのカヴァー。思えばオールマン・ブラザーズ・バンドの"Mountain Jam"のオリジナルが、ドノヴァンの"There's A Mountain"だったり、この"魔女の季節"が11分を越す大作だったりと、長尺の曲に流れる素材としては、ドノヴァン(そういえば古井戸〜RCのチャボの麗市はドノヴァンの苗字レイチから取られている)の曲は向いてたのかも。それにしても"魔女の季節"とは、なんとも魅惑的なタイトルだろう。