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Toys in the Attic
■Walk This Way / Aerosmith
バッド・ボーイズ・ロックというジャンルがある。文字通り不良の音楽(と書くと日本ではヤンキー系の横浜銀蠅とかキャロルとかになって音楽が少し違うけど)。音楽よりもファッション、ライフスタイルの方ばかりがクローズアップされる傾向にあるものの、初期のストーンズなど不良じみたたたずまいは、ある時期ロックの絶対的な必要条件だったと思う。エアロスミスは、ボストン出身で、デビュー以前はヤードバーズストーンズのカヴァーが多かったようだけど、ブリティッシュ・インヴェイジョンといわれた60'sの英ビートバンドに触発された米東部のガレージバンド、スタンデルズやシャドウズ・オブ・ザ・ナイトなどからの影響ももちろんある。デビューは73年で、既にヴェテランだが、この時期から続けているバンドの中でも「現役感」が強いのはさすが。「闇夜のヘヴィロック」という邦題のついた3枚目('75)からの"Walk This Way"は次作「Rocks」がリリースされてしばらく後にシングルカットされた(76年に#10)人気曲。最初の邦題は"お説教"だったが、猥雑というか、やりたい衝動そのままの歌詞が印象的。このシングルが初めて聞いたエアロだったけど、確か深夜放送で耳にした覚え。また低迷後ランDMCのカヴァーによって復活の兆しを作った曲でもある。実はこの曲、先のシングルヴァージョン(edit)しか聞いたことないのだ。